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リーマンなふたり
2014年10月07日(火) 17時45分09秒
テーマ:大まお空想小説
本日、病院で拾った萌に
軽く妄想着色(ΦωΦ)
「順番どうします?」、
少し太めの男性が仲間にバインダーを
渡しながら確認している。
「俺先でいいぞ…」、
中でも一番年上と見られる男性が
バインダーを受け取りソファーに
腰を下ろした。
他の3人も次々にバインダーを受け
とると、空いている場所に座った。
遅れて病院に入ってきたいかにも、
新人的な男の子に
さっきの年長さんが手招き。
さっき、すでに二枚受け取って
いたと思われるバインダーを見せ
自分の横に座らせた。
「急がなくていいから、ゆっくり
よく読んで書けよ…」、
そう言って自分の使っていた鉛筆
を渡した。
こくん、と頷いて書き始めた様子
を見て、彼は優しく笑う。
しばらくして、
「渡辺さーん」、←仮名
診察室に彼が呼ばれた。
すくっと立ち上がってふわり
とジャケットを脱ぐと、
「持ってて」、
ポンと横にいる男の子になげて
ワイシツの袖を外しながら
内診へと入っていった。
ジャケットを綺麗に畳んで、
ソファーにおくのかな?
なんて見ていると
膝の上にちょこんと置いて
嬉しそうにそっと触れている。
次の仲間の名前が呼ばれると
ビクッとその手を引っ込めて
彼が出てくるであろう、入口を
見た。
「ありがとうございました」、
ぺこりと頭を下げ出てきた彼は
入れ替わりで入る仲間とこそこ
そ…、
そして、視線を男の子に向けて
柔らかな笑いを見せながらまた
隣に座った。
「痛い…ですか?」、
のぞき込むように、聞いて
「痛いぞ~♪」、
からかわれて笑う。
膝の上のジャケットは、まだ
そのまま。
5人目の仲間が呼ばれ
「どうしよう、ドキドキして
きちゃった!」、
ジャケットのボタンを外した。
「お前は、中で脱げよ…」、
そう言って膝から自分のジャケット
を、ふわりと取ると
「浜尾さーん」、←仮名
その男の子の名前が呼ばれた。
もたつきながら内診に向かう
男の子を彼は優しく見つめていた。
男の子がいなくなった仲間は
「看護師さん、やばくないっす
か? 胸、ちょーデカいす!」、
なんて、盛り上がる。
彼も一緒に笑いながら視線は
内診に釘付け。
カラカラって、出てきた男の子は
何だか涙目で、
「ホントに痛かったです。」、
鼻声だった。
「あ、浜尾さーん、忘れ物…」、
看護師さんが持ってきてくれた
ジャケットは、さっと彼の手に
受け取られて、男の子はまた彼
の横にちょこんと座る。
仲間も、優しくその様子を見て
また、さっきのたわいない会話
を始めた。
「まだ、痛いか?」、
「ん、もう大丈夫です…」、
会計までまったりしている中、
彼は、男の子の肩に頭を乗せて
目を閉じた。
会社負担なのだろう、代表が
まとめて会計を済ますと
「浜尾!、先輩の…」、
男の子に車の鍵を渡した。
先に仲間がソファーから立ち上がり
男の子も、彼をそっと起こす。
「あ、俺達、直帰でいいか?」、
振り返った仲間が、軽く手を上げ
玄関を出た。
「さあて、お前あと何件?」、
立ち上がってふわりとジャケットを
彼の肩に掛け歩き出す。
「付き合ってくれるんですか?」、
嬉しそうについていくその後ろ姿
尻尾見えるよ。
君はどこまで付き合ってもらうの?
(ΦωΦ)
いや、どこに直帰なんだい?
いやー、熱でたわ。
(〃ω〃)
2014年10月07日(火) 17時45分09秒
テーマ:大まお空想小説
本日、病院で拾った萌に
軽く妄想着色(ΦωΦ)
「順番どうします?」、
少し太めの男性が仲間にバインダーを
渡しながら確認している。
「俺先でいいぞ…」、
中でも一番年上と見られる男性が
バインダーを受け取りソファーに
腰を下ろした。
他の3人も次々にバインダーを受け
とると、空いている場所に座った。
遅れて病院に入ってきたいかにも、
新人的な男の子に
さっきの年長さんが手招き。
さっき、すでに二枚受け取って
いたと思われるバインダーを見せ
自分の横に座らせた。
「急がなくていいから、ゆっくり
よく読んで書けよ…」、
そう言って自分の使っていた鉛筆
を渡した。
こくん、と頷いて書き始めた様子
を見て、彼は優しく笑う。
しばらくして、
「渡辺さーん」、←仮名
診察室に彼が呼ばれた。
すくっと立ち上がってふわり
とジャケットを脱ぐと、
「持ってて」、
ポンと横にいる男の子になげて
ワイシツの袖を外しながら
内診へと入っていった。
ジャケットを綺麗に畳んで、
ソファーにおくのかな?
なんて見ていると
膝の上にちょこんと置いて
嬉しそうにそっと触れている。
次の仲間の名前が呼ばれると
ビクッとその手を引っ込めて
彼が出てくるであろう、入口を
見た。
「ありがとうございました」、
ぺこりと頭を下げ出てきた彼は
入れ替わりで入る仲間とこそこ
そ…、
そして、視線を男の子に向けて
柔らかな笑いを見せながらまた
隣に座った。
「痛い…ですか?」、
のぞき込むように、聞いて
「痛いぞ~♪」、
からかわれて笑う。
膝の上のジャケットは、まだ
そのまま。
5人目の仲間が呼ばれ
「どうしよう、ドキドキして
きちゃった!」、
ジャケットのボタンを外した。
「お前は、中で脱げよ…」、
そう言って膝から自分のジャケット
を、ふわりと取ると
「浜尾さーん」、←仮名
その男の子の名前が呼ばれた。
もたつきながら内診に向かう
男の子を彼は優しく見つめていた。
男の子がいなくなった仲間は
「看護師さん、やばくないっす
か? 胸、ちょーデカいす!」、
なんて、盛り上がる。
彼も一緒に笑いながら視線は
内診に釘付け。
カラカラって、出てきた男の子は
何だか涙目で、
「ホントに痛かったです。」、
鼻声だった。
「あ、浜尾さーん、忘れ物…」、
看護師さんが持ってきてくれた
ジャケットは、さっと彼の手に
受け取られて、男の子はまた彼
の横にちょこんと座る。
仲間も、優しくその様子を見て
また、さっきのたわいない会話
を始めた。
「まだ、痛いか?」、
「ん、もう大丈夫です…」、
会計までまったりしている中、
彼は、男の子の肩に頭を乗せて
目を閉じた。
会社負担なのだろう、代表が
まとめて会計を済ますと
「浜尾!、先輩の…」、
男の子に車の鍵を渡した。
先に仲間がソファーから立ち上がり
男の子も、彼をそっと起こす。
「あ、俺達、直帰でいいか?」、
振り返った仲間が、軽く手を上げ
玄関を出た。
「さあて、お前あと何件?」、
立ち上がってふわりとジャケットを
彼の肩に掛け歩き出す。
「付き合ってくれるんですか?」、
嬉しそうについていくその後ろ姿
尻尾見えるよ。
君はどこまで付き合ってもらうの?
(ΦωΦ)
いや、どこに直帰なんだい?
いやー、熱でたわ。
(〃ω〃)
更新日:2015-06-01 11:17:00