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彼女の悪夢

とにかく風呂に入ろうぜとコナンが少々強引に最上階の大浴場へと彼女を誘い出す。

ホテルを探している最中にコンビニでおにぎりとサンドイッチを買って食べた。
満腹とは言えないが、風呂に入ってさっさと寝てしまおうとコナンはそう思っていた。

大浴場の入り口でコナンが立ち止まる。
出入り口前には休憩所が設けられてあった。

「俺、出たら、ここで待ってるよ」
「いいわよ、先に部屋に戻っていても……」
「いいよ、待ってる。オメーひとりじゃ心細いだろう」
「そう、わかったわ」

こんなところで言い合いしても仕方がないと哀も大人しく従った。

コナンより三十分ほど遅れて哀も風呂から出てくる。

「ごめんなさい、待たせたわね」

風呂上がりの彼女の姿にコナンの視線がわずかにさ迷う。
小学生の頃とは違い、風呂上がりの彼女はすでに女だった。

ふわりとボディソープの香りが漂い、頬を火照らせ、ホテルの浴衣からのぞく素肌は薄らとピンク色。
少し湿り気を帯びた赤茶の髪は艶やかで色っぽい。
まだ中学二年生だというのに男を誘う女の色香を漂わせている。

とても彼女をひとりでは歩かせられない。
彼女を見ていると、そんな心配さえ頭に沸き起こる。

さすがにすぐさま哀をどうこうしたいほど、コナンに理性がないわけではないが……
それでも彼女を抱きしめて口づけてみたいと言う密かな衝動がコナンの胸をざわめかせていた。

更新日:2017-09-15 23:41:02

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アイの命運、恋の勝利条件 【コナンでコナン×哀】