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小説

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第七章、ここ掘れワンワン






 第七章、ここ掘れワンワン




 六月の終わり近くなると、穴は入り口の広さは、高さ一㍍五十㌢、巾一㍍位で丸い穴が十三㍍位い掘られていた。

 その作業は、殆ど午後十時過ぎから行われ、午前一時頃になると、バァから戻ってきた魔子を交えて、作業は午前三時過ぎまで続行されていた。

 僅かな時間であるが、四人は床に着き、朝七時の訪れと共に、絹枝、恵子、千鶴の三人は、朝食を取ると、午前八時には出勤して出て行った。

朝の支度は、もっぱら此の三人が早めに起き、順番に夫々弁当を作っては、各自が持参して出て行くので、魔子だけは、まだ床の中で眠り続けていた。

 作業だけは、三時間ばかりで、三人より少ない様だが、実際にはそうでもなかった。

 三人が仕事に出掛けると、午前中に目を覚まし、先ず魔子のする仕事は、昨夜の道具の手入れから、今夜の再準備などを済ませ、不足分があれば、
必要な物を買い揃えたり、部屋の掃除から作業着の洗濯を一手に引き受けていた。

 更らに食材の買い出しも行き、その日に要る品々を確認から、自分の身支度に入っていた。

 そんな魔子だったから、実際には作業が多く重なった時は、手が回らないのが現状だった。

 特に、トンネルを掘る必要な小道具には、時間が掛り過ぎて、休みを取ることも屡々であった。

 時間的には、魔子には雑用が多く、一人ではやれない事の方が多かった。

 午後四時には、魔子は町の風呂場へ行き、戻って来る頃には、三人の内、一人か二人は仕事から戻ってきて居たから、夕食の料理造りを手伝う傍ら、一人り早めに食事を済ませていた。




更新日:2017-10-06 05:51:44

愛すべき彼女たち =( 財宝と二重死体と生きていた顔は…?)