• 11 / 167 ページ
楽しい時間はあっという間で最後もジョディ先生の熱い抱擁が俺を待っていた。
うっ、やべっ、胸が……。
やっぱりジョディ先生は巨乳だ。あはははっ。


割烹料理屋からの帰り道、俺は家の近くでタクシーを止める。

「歩いて帰らないか?」と灰原を誘ったらコクンと頷いてくれた。

さっきは握り損なった灰原の手を今度はしっかりと繋いで、
夜の住宅街をゆっくりと歩く。

彼女が帰ってきてからこうやって二人きりの時間はほとんどなかった。

「なあ、灰原、来週は俺とデートしようぜ」

「来週って? いつよ?」

今日からGWは始まっている。

「5月4日」

「あっ!」と灰原のちょっと驚いた顔。

「あら? 貴方が自分の誕生日を覚えているなんて珍しいわね」

いや、俺も忘れてたけど……。

実は灰原と一緒に帰国した母さんから、一昨日LAへ帰る直前に、
一足早い誕生日のプレゼントをもらっていた。

『新ちゃん、はい、これよ! 優作と私からの誕生日プレゼントよ。
ちょっと早いけどね、先に渡しておくわ』

それで思い出したのだ。

「部活はどうするの? 
歩美ちゃんが『GWは毎日練習だよ』と言ってたわよ」

「うーん? そうだなぁ、風邪をひいて熱でも出すか……。
オメーも協力しろよ」

俺の答えに灰原は呆れた顔して……

「貴方、本気で言ってるの?」

「ああ、マジだぜ」

『だから、俺に付き合えよ』

俺は灰原の耳に触れそうなほど唇を寄せてそう囁いた。

更新日:2018-06-17 00:38:53

  • Twitter
  • LINE
  • Facebook

陰陽のハーモニー 【コナンでコナン×哀】 中学生編