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第一章 罪と罰は同居している。

「新一、新一、目を開けてみろ」
「新ちゃん、新ちゃん、聞こえる?」

聞き覚えのある懐かしい声がコナンの耳に響いてくる。

(……んっ……父さんの声……母さんが帰ってるのか?)

コナンが重い瞼をゆっくりと開けると、
目の前には見覚えのない真っ白い天井が広がっていた。

(あれぇ? ここ、どこだ?)

「イテテテテッ──」

コナンが起き上がろうとした瞬間、左足に鋭い痛みが走る。

「新ちゃん! まだ起きちゃ駄目よ」

有希子が慌てて息子の身体を抑えつけると……

「でも、目が覚めてくれて良かったわ。
新ちゃん、高熱を出して……この二日間、ずっと眠っていたのよ。
何とか熱も下がったみたいね」

そう言って安堵の表情を浮かべた。

(そっか、俺は熱を出して寝てたんだ。
なんか夢を見ていた気がするが……俺、どうしたんだっけ?)

まだボッーとする頭でコナンは三日前の記憶を辿り始める。

(確か、俺は……灰原と一緒に組織のアジトに潜入して……ジンに撃たれて……)

『そうだ! 灰原が───』

「父さん! 母さん! 灰原は? 灰原はどうしたんだよ!」

コナンは焦ったような声で両親に尋ねた。

有希子が少し困った顔で隣にいる優作の方をチラッと見る。

「新ちゃん、安心して、哀ちゃんも無事よ」

「新一、哀君はまだ集中治療室に入っていてだな、
今も面会謝絶が続いているんだよ」

彼女が生きていると知ると、コナンがホッとしたように小さく息を吐いた。

更新日:2017-07-31 10:34:37

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