• 11 / 34 ページ

第二章 あれから四ヶ月──

『あれから四ヶ月、君に逢えないまま…………
いつのまにか季節は春から夏に移り変わっていた──』


父さんから話を聞いた翌日には、灰原は目を覚ましたようだった。

灰原が目覚めて数日たってから、ジョディ先生のメールで俺は知らされた。
FBIの捜査官としてジョディ先生が灰原の警護にあたっているらしい。

『灰原に会わせて欲しい』とメールで頼んでみたが、
返ってきた答えは『No』

灰原が目覚めて一週間後には、彼女が特別軍用機でアメリカの病院へ転院したことも、
その時届いたジョディ先生のメールで教えられた。

一方、俺はと言えば…………

成長期の体の回復力は目覚ましく、一か月もすれば何事もなかったかのように、
俺の左足は元に戻っていた。

それでもジンに撃たれた傷痕は消えることはないだろう。

俺は退院後はマスコミを避けるためにずっとホテル暮らしをしている。

組織が崩壊したあの日、アジトのビルに怪我を負った少年少女がいたことは──
名前は伏せられていたが、一部の週刊誌で報道された。

『特集 : 黒の組織崩壊ドキュメント。
あの日、あのビルから消えた謎の少年少女────
徹底追跡! 果たして彼らはどこへ消えたのか?』

薄っぺらな内容の記事に、わざわざ人々の興味を煽るような見出しがつけられていた。

いったいどこで嗅ぎつけるのか、マスコミは噂の的に群がるハイエナだ。

もしも俺の存在が表沙汰になったら、灰原やAPTX4869の件にまで繋がりかねない。

今の俺には彼女のためにしてやれることは何もない。

けれど、少しでも彼女を守れるならば…………

そんな思惑もあって、蘭やおっちゃんには怪我が完治するまで両親の元で暮らすと告げると、
しばらくホテルに身を隠すことにした。

更新日:2017-07-31 10:44:16

  • Twitter
  • LINE
  • Facebook

陰陽のシンパシー 【コナンでコナン×哀】 小学生編