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No.134(子供たちが眼前を過った詩

*眠りに堕ちるその転瞬に 瞼を走った面影は

小さい頃の自分の姿か

あるいは知るはずもない小さい貴方か


これから夢の世界で

二人きりで遊ぶのだろう

時の限りも知らないで

世界の外の現実も知らないで


走り去る子供達はあまりに素早くて

思わず背中にかけた自分の声に

驚いて瞼を開ける頃には

居たことを幻だったのかと勘違いするほど

姿は遠くへ去っていた*

更新日:2014-11-13 11:18:36

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