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春休みなのにバイトに毎日入っている時点でバレバレだろうが、僕には彼女が居ない。
よってデートの予定もないので毎日毎日バイトばっかりしているのだ。
「そういえば、うちのクラスの山下ってさ、ちょっと玉森くん意識してない!?」
「あ、分かる分かる、あいつ目の位置とかまじ意識し過ぎてうざいよねー」
(目!?目の位置!?玉森くんの顔が分からないが、そんなもん意識レベルで変えられるものなのか!?目の位置って普通固定されてねーか!?)
まだ2人の話が盛り上がっている中、僕は後ろ髪を引かれる思いで机を片付け終わるとトレイを持って裏へと向かった。
「ふふ、前田くんあの席の子達が気になるみたいね」
裏に行くとバイトの先輩で大学の先輩でもある麻友さんが声をかけてきた。
この人は仕事が出来る上に、かなりの美人さんで大学のミスコンにも選ばれた人だ。
「えっっ、そ、そんな」
「ふふふ、分かり易過ぎ」
麻友さんにバレてしまっていたのはかなりのショックだった。
女子高生なんかに現を抜かす男だなんて思われたくはなかったのだが、実際現を抜かしてしまっているから仕方ない。
「ねぇ、声をかけてみたら?」
「えええ!?」
大袈裟に驚く僕を見て、麻友さんは吹き出してしまった。
「前田くんって純粋よねー。冗談よ、仕事中にそんな事しちゃ駄目に決まっているでしょ」
「あ、そうですよね、はい」
「でも、もう前田くん上がる時間だから、お客さんとして後ろの席に座るってのはアリかもよ」
そう言って麻友さんはウィンクをしてみせた。
(いやいや、そんな大胆な事、僕には…)
出来てしまった。
僕はタイムカードを押して私服に着替えると、入り口から入り直し、麻友さんに彼女達の後ろの席に案内して貰ったのだ。
(ひゃー来てしまったー)
僕は猫ちゃんとちょうど背中合わせになる様な形で座った。
これは相当恥ずかしかったが、反対側の席だと腐女子を見つめ合う形になり「なにジロジロ見ているのよ!」などと因縁をつけられては困るので苦肉の策だった。
そう、もちろん苦肉の策だ。
ギャルと腐女子の会話はまだ続いていた。
よってデートの予定もないので毎日毎日バイトばっかりしているのだ。
「そういえば、うちのクラスの山下ってさ、ちょっと玉森くん意識してない!?」
「あ、分かる分かる、あいつ目の位置とかまじ意識し過ぎてうざいよねー」
(目!?目の位置!?玉森くんの顔が分からないが、そんなもん意識レベルで変えられるものなのか!?目の位置って普通固定されてねーか!?)
まだ2人の話が盛り上がっている中、僕は後ろ髪を引かれる思いで机を片付け終わるとトレイを持って裏へと向かった。
「ふふ、前田くんあの席の子達が気になるみたいね」
裏に行くとバイトの先輩で大学の先輩でもある麻友さんが声をかけてきた。
この人は仕事が出来る上に、かなりの美人さんで大学のミスコンにも選ばれた人だ。
「えっっ、そ、そんな」
「ふふふ、分かり易過ぎ」
麻友さんにバレてしまっていたのはかなりのショックだった。
女子高生なんかに現を抜かす男だなんて思われたくはなかったのだが、実際現を抜かしてしまっているから仕方ない。
「ねぇ、声をかけてみたら?」
「えええ!?」
大袈裟に驚く僕を見て、麻友さんは吹き出してしまった。
「前田くんって純粋よねー。冗談よ、仕事中にそんな事しちゃ駄目に決まっているでしょ」
「あ、そうですよね、はい」
「でも、もう前田くん上がる時間だから、お客さんとして後ろの席に座るってのはアリかもよ」
そう言って麻友さんはウィンクをしてみせた。
(いやいや、そんな大胆な事、僕には…)
出来てしまった。
僕はタイムカードを押して私服に着替えると、入り口から入り直し、麻友さんに彼女達の後ろの席に案内して貰ったのだ。
(ひゃー来てしまったー)
僕は猫ちゃんとちょうど背中合わせになる様な形で座った。
これは相当恥ずかしかったが、反対側の席だと腐女子を見つめ合う形になり「なにジロジロ見ているのよ!」などと因縁をつけられては困るので苦肉の策だった。
そう、もちろん苦肉の策だ。
ギャルと腐女子の会話はまだ続いていた。
更新日:2014-11-08 20:18:00