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僕の黒めがねさん

 無理言って、ルミちゃんにこの手紙を届けてもらっています。
 お久しぶりです、黒めがねさん。それとも東武って呼んだ方がいいのでしょうか?
 君に最後の手紙を出した後、ルミちゃんから「黒めがねさんがどうしても会いたいって」と言われ、びっくりしました。まあ、そのあとの方がより驚いたんだけど。
 だって当然だろ?待ち合わせの場所に君が現れたんだから。僕の中の黒めがねさんのイメージは和服を着たロマンスグレーだったんだよ。まさか学生服の君が現れるなんて思いもよらなかった。
「松屋さん、僕が黒めがねなんです。今まで隠しててごめんなさい」
 そう君に謝られても暫く自体が飲み込めなかった。そのあと色々説明してくれてたけど…ごめん、全然聞いてなかった。
 あー、東武が黒めがねさんだったんだーって脳に情報が届いてからは今まで黒めがねさんに宛てた手紙の内容がこう走馬灯のように一気に駆け巡って…それと同時に僕の羞恥心も一気に駆け巡った。もうね、パニックってああいうのを言うんだろうね。
 死ぬ!今なら恥ずかしくて死ねる!
 そう思ったら自然と体が動いてあの場から逃げだしてた。
 だってさ、僕は君が何考えてんのかわかんなかったけど、君には僕の感情が全て筒抜けだったんだよ?どんだけ恥ずかしいって公開オナニーショーレベルだよ。暫く立ち直れなかった。
 でもね、そんな僕に君が好きだって言ってくれたのは嬉しかったよ。折角告白してくれたのにパニックになって逃げ出しちゃってごめんね。きっと君のことだからずっと気にしてたよね。
 あの告白の返事、来週でいいかな。ちょうど来週の水曜日卒業式だよね?卒業祝いを持っていつもの時間、あの神社で待ってます。
 それではまた来週。
                          松屋より

更新日:2014-08-26 23:31:50

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僕の黒めがねさん【百貨店擬人化二次】 R-18