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ふたつの時間。6
2014年08月14日(木) 07時00分37秒
テーマ:大まお空想小説




「眠れた…?」、

布団の中で、小さな声で聞くと


「いや…」、

寂しそうな返事が返ってきた。



「飲んだの?…」、

まるでとなりにいるみたいに、

枕に甘えて抱きついて



「ちょっとだけな…」、

今にも泣きそうな声を聞く。



「早いんでしょ?支度しなくちゃ」

明るく話す僕。


「ああ…、判ってる…」、

頷いている横顔を想像して、僕は

また、枕を抱きしめた。



「いってらっしゃい…」、

小さなキスと一緒に送り出す

言葉。




プツンと切れた回線を見つめなが

ら、僕はまた夢に落ちていく。






まだ、外は夜明け前。





更新日:2014-08-16 21:52:51

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