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 僕の膝が、ガクンと砕けると、ギイは僕のそこに噛みついた。

 「痛い!・・」、叫ぶ僕に

 「しっかり立っててくれないと、俺が託生を食べれないだろ?」、

冷たい視線で僕を見つめる。


 「ギイ・・、どうしたの?・・抱きしめてくれないの?」、僕が必死に

抱きつこうと手を伸ばしてもその手を振りほどいた。


 「この手は誰の手でも繋ぐのか?・・」、急にギイは僕を睨んだ。

 「え・・・」、意味が分からずに固まる僕の手をじっと見つめ

 「この手は俺以外を求めるのかと聞いてるんだ・・」、そう言った

瞬間、僕をひょいっと持上げた。


 バタンっとギイの部屋のドアを蹴り開けて、僕をギイのベッドに

投げると、クローゼットのドアを開けた。


 ガラガラと大きなスーツケースを出してきたギイは、ポケットから

携帯を出してそのスーツケースにかざした。

 ”ぴっ”っと、小さな音がしたそれは、ゆっくりと自動で開いていき

その中から、僕の恐れた物が出て来た。

 ギイは、小さな紫の小瓶を掴む。

 「これ、飲んでくれるよな。タクミ・・・」、じわじわと僕の近くに寄って

来て、くるくるとその小瓶の蓋を開ける。

 「嘘はついてないもんな、飲めるよな・・・」、じっと見つめられ動けない

僕の顎を、グイッと持上げてその小瓶を傾けた。


 甘くて、少しだけ酸っぱいその液体は、持上げられたその喉を滑るように

流れていく。

 小さな小瓶の液体が全て流し込まれて、僕はむせながらそれを呑み込んだ。



 「さあ、タクミ、教えて・・・。タクミのこの手は誰のものなの・・・。あいつは、

タクミのなんなんだ?・・」、ギイは僕の腕を掴んだ。


 「誰・・・、ギイ・・誰の事、意味が分からない・・」、僕が声を詰まらせていると

 「慌てないよ・・すぐになんでも話すようになるからな・・」、クスっと笑ったギイは

僕の腕にカシャンっと、手錠をはめた。



 「ギイ・!!!」、僕の抵抗は通じづ、その手錠はギイのベッドに繋がれたんだ。











更新日:2014-07-01 22:37:02

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