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"ぴんぽーん" っと、僕がお鍋を持ったままドアホンを押すと、


「はいはい・・」、めんどくさそうな声が聞こえて、ガチャンと

ドアが開く。


「はい、今日はシチューです。」、ニッコリと僕が笑うと、


「あ~、葉山さん、ご馳走様です。葉山さんのシチュー大好きっす。」

元気に真行寺君がかけて来た。



「お前は、食べ物なら何でもいいんだろ?」、三洲君は真行寺君の

脛を蹴った。



「うわ!・・痛って~・・新さん、ひどいっす・・」、そういって涙目になる

真行寺君。


相変わらず仲がいいとゆうか、悪いというか・・・。



「あのさ、とりあえず、僕を中に入れるか、お鍋を受け取るか、どっち?」


僕が苦笑いをすると、真行寺君が慌ててお鍋を受け取った。



「じゃあね、あとは二人でごゆっくり~」、僕は、隣の部屋へと戻っていく。


「葉山、一緒に食べないのか?」、三洲君が心配そうに声をかける。



「・・・うん、ちょっとね・・」、言葉を濁すと



「ほお・・・、なるほどね、」、っと、ニヤリと笑って廊下の監視カメラに手を

振った。



「三洲くん・・・・」、僕が、真っ赤になっていると


「いつ来るんだ?」、僕に近寄り、グイッと手を引いた。


ぽすんと、三洲君の胸に収まった僕を、ふわりと抱きしめて



「たくさん、愛してもらえよ・・」、小さく呟いた。



「うん・・」、僕も、、こくりと小さく頷いた。









たぶん、ギイに見られている。




分かっていて、三洲君は、時々こういうことをする。



ギイが、絶対に文句を言わない・・・言えない事を知っていて

わざと、やっているんだ。



だから、そのあとのギイはもう大変。






焼きもち焼きのギイは、これでもかと僕を鳴かせて、泣かせて苛めて


そして、帰っていくんだ。


更新日:2014-06-27 21:59:14

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