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「行ってきます。」、

僕が正門で車を降りると、そこには僕のSPが警備して歩き出す。

毎日のこの登校風景に、学内の生徒も随分なれたようだ。

実際、警護されている僕は、いつになっても慣れはしないんだけど。





最近は、SPがいても友達は気軽に話しかけてくるようになり、当初

独りぼっちだった僕としては、楽しい大学生活にやっとなってきたところ

なんだ。


今は5月。


前にギイにあったのはもう、2か月近く前になるかな。

あの時は、あまりにも寂しくて、" 逢いたい"なんてメールを送って

しまったものだから、翌日、(正確には5時間後)、ギイは僕の目の前に

いた。


あまりのことに、ビックリして感動の涙よりも、島岡さんの怒った顔の

方が気になって、ゆっくり抱き着くこともできなかった。


まあ、すぐにギイの車に拉致されて、そのままホテルに監禁された

けど、それも6時間後にはギイは眠る僕を残していなくなっていた。


そんな、生活だけど、お互い素直に気持ちを言えるようになったことは

進歩したと思う。 それに、お互いを信じあえるようにもなった。


まだまだ、女性の噂が後を絶たなくて、ニュースを見てはぶち切れする

事も、多いけど・・・。


でも、僕は信じているから。



ちなみに、僕はニューヨークには戻らずに、日本の音大に復学した。

警備上の問題もあったけど、みっちりバイオリンを弾く環境と、ギイが

用意してくれた僕の会社?のためにも、日本にいることがBestだと

判断したから。

政木さんは、僕を取り巻く環境の管理と、音楽と福祉を融合した

お仕事を模索中で、その右腕としてカレンが政木さん以上に張り切っ

ていて、どちらが社長なのかよくわからない。

でも、未だ政木さんの片想いらしく、何度もデートを断られている所

を目撃してしまっている。


そして、僕はというと


今は、三洲君のマンションに戻っている。


更新日:2014-06-26 21:00:53

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