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恋人の恋人
幼い頃から愛して止まない人。
それは、格好良くて、優しくて。
全てが愛おしい、大切な人。
「テミン」
そう呼ぶ低くて、でも温かい声が好き。
いつだって大好きな声で名前を呼んで、優しく頭を撫でてくれる。
好きになったのはいつからだろう。
最初から好きだったのかもしれないし、一緒にいるうちに自然と好きになったのかもしれない。
家族愛とか、兄弟愛とか、そういうのもあるけれど。
一緒にいるとドキドキして、胸が苦しくなって、空気が上手く吸えなくなって。
きっと、こういうのを恋って言うんだ。
そう理解したのは、もうかなり昔のこと。
でもそれは、秘密の恋で。
男同士だからとか、そんな理由じゃない。
だって大好きなミノには、とっても素敵な彼女がいるから。
ミノより2つ下。
テミンと同じ年で、ミノとは幼馴染み。
そんなソナとミノが付き合い始めたのは、デビューからあと少しで2年という頃だった。
『テミンに紹介したい人がいるんだ。』
その頃はもうミノが好きで仕方がなかったテミンは、そのひと言ですぐに勘付いた。
彼女ができたんだ、と。
ミノの隣に相応しくない人だったら、何がなんでも反対しようと思っていたのに。
目の前に現れたのは、控えめで大人しくてきちんとした、箱入り娘のような女の子。
外見だって申し分なくて、非の打ちどころのないその子を見たら、悲しみも悔しさも消えてなくなってしまった。
この子なら、きっと自分よりもミノを幸せにできる。
だから素直に祝福したし、むしろこの子以外にミノを渡したくなくて。
2人の仲を取り持つのが、テミンの役目。
ソナは、本当に完璧だった。
理想の女の子。
だから、自分の恋を実らせたいなんて夢は、簡単に諦められた。
ミノが幸せになれるなら、それでいい。
自分は、ちょっと困った時に側で支えてくれる、頼りになる弟くらいになれたら。
そう思って、もう4年が経つ。
それは、格好良くて、優しくて。
全てが愛おしい、大切な人。
「テミン」
そう呼ぶ低くて、でも温かい声が好き。
いつだって大好きな声で名前を呼んで、優しく頭を撫でてくれる。
好きになったのはいつからだろう。
最初から好きだったのかもしれないし、一緒にいるうちに自然と好きになったのかもしれない。
家族愛とか、兄弟愛とか、そういうのもあるけれど。
一緒にいるとドキドキして、胸が苦しくなって、空気が上手く吸えなくなって。
きっと、こういうのを恋って言うんだ。
そう理解したのは、もうかなり昔のこと。
でもそれは、秘密の恋で。
男同士だからとか、そんな理由じゃない。
だって大好きなミノには、とっても素敵な彼女がいるから。
ミノより2つ下。
テミンと同じ年で、ミノとは幼馴染み。
そんなソナとミノが付き合い始めたのは、デビューからあと少しで2年という頃だった。
『テミンに紹介したい人がいるんだ。』
その頃はもうミノが好きで仕方がなかったテミンは、そのひと言ですぐに勘付いた。
彼女ができたんだ、と。
ミノの隣に相応しくない人だったら、何がなんでも反対しようと思っていたのに。
目の前に現れたのは、控えめで大人しくてきちんとした、箱入り娘のような女の子。
外見だって申し分なくて、非の打ちどころのないその子を見たら、悲しみも悔しさも消えてなくなってしまった。
この子なら、きっと自分よりもミノを幸せにできる。
だから素直に祝福したし、むしろこの子以外にミノを渡したくなくて。
2人の仲を取り持つのが、テミンの役目。
ソナは、本当に完璧だった。
理想の女の子。
だから、自分の恋を実らせたいなんて夢は、簡単に諦められた。
ミノが幸せになれるなら、それでいい。
自分は、ちょっと困った時に側で支えてくれる、頼りになる弟くらいになれたら。
そう思って、もう4年が経つ。
更新日:2014-07-09 01:37:03