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久しぶりのふたりきり 7

久しぶりの、ふたりきり・・・7。
2014年05月17日(土) 23時30分00秒
テーマ:BL小説




「いいねえ~・・青春だね~」、




保険医の先生が、すぐ横にいた事に、今更驚いている僕。



「間違いなく貧血だろ・・、今の話じゃ、なるわなあ・・

お前、自分で作れないのか?」、


ずるずると椅子ごと僕の横に来た滝口先生は、


そっと、僕の手に、お茶を持たせ



「なんでも、相談に乗るぞ・・、そいつより、大人の俺の

ほうが、頼りがいあるからな・・」、って、ニヤリと笑った。




「・・・///・・」、何だか、嬉しくて少し頬が緩むと



「うわ~・・やっぱりお前、笑った顔の方がいいぞ・・」、

滝口先生は、ニヤニヤと、彼を見た。



「先生・・邪魔・・・」、小さく文句を言った彼は、シッシッと

先生を追い払う。




「って、事でさ・・・俺、お前が好きなんだ!」、真剣に僕を

見つめた。















バイトがばれた彼は、学校に知れる前にと、滝口先生との約束で

その日のうちに、コンビニのバイトを辞めた。





そのかわり・・・・。


部活の帰りに、食材を買うようになった僕と、一緒にマンションに

来て、苦手な料理を手伝って・・そして、帰っていくようになった。









一人で美味しいチャーハンを作れるようになった冬。


ご褒美って、優しいキスをくれた。





二人分の、オムライスを作れたバレンタイン・・。


ご褒美は、絡まるようなキスだった。






そして、不格好なハートの、ハンバーグを焦がさずに

作れた、ホワイトデーの夜・・・。



僕達は、ひとつに、なった。






更新日:2014-09-19 15:41:28

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