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久しぶりのふたりきり 6

久しぶりの、ふたりきり・・・6。
2014年05月17日(土) 23時00分00秒
テーマ:BL小説





気が付くと、僕は、保健室のベッドの上にいた。



ああ・・・、生徒総会で、倒れたんだって、思い出した。





「・・・ぼ・・く・・」、小さな声をやっと絞り出すと


「あ・・起きたな!!」、隣のベッドで携帯を見つめてた

彼が飛び起きた。





「・・・///・・・・」、驚いて布団に隠れると



「お前さ、ちゃんと食べてないんだろ?・・」、そう言って

僕の目の前に、コンビニのおにぎりを突き出した。



「食べろよ・・、お前が来ないから、毎日俺がこのシャケ

買ってんだぞ!」、


グイッと出されたそのおにぎりには、売約済みって、手書きの

附箋が張り付いていて・・・・。






「お前に逢いたくて、あのコンビニでバイトしてんのにさ・・」、

そう言って真っ赤になった。




「・・へ?・・」、オニギリを見つめていた僕は、思わずそれを

落としてしまった。




「ごめん・・俺、夜中に何回か、あのコンビニでお前を見掛けてて

高校で、お前に逢った時、心臓が爆発するかと思うほど驚いてさ・・

だから、あそこでバイト始めたんだ。

毎晩、オニギリ一個だけ買う、お前が気になってさ・・」、


そう言って、また僕の手におにぎりを乗せた。



更新日:2014-09-19 15:39:46

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