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エンケラドゥス

ヤマトは火星軌道を越えた、重力低干渉宙域で超高速ワープ航法=ワープテストを行った。
ワープ明け宙域で木星重力場につかまり、近くにあった浮遊大陸物体に軟着陸した。
その際、ガミラスと遭遇、テストを兼ねた波動砲で浮遊大陸ごとこれを撃破した。
波動砲の使用でコンデンサーに故障が発生したヤマト。故障箇所を直すには希少鉱物のコスモナイト90が必要だった。
情報長の新見薫がコスモナイト90のある衛星を探しあてた。
『エンケラドゥス』。
同時にエンケラドゥスからの救難信号も受信していたヤマトは急ぎエンケラドゥスへ向かった。
戦術長の古代進と船務長の森雪、そして衛生士の原田真琴・アナライザーが救難信号の場所へ向かい、真田と掌帆長の榎本勇以下掌帆科の隊員達はコスモナイト90の採掘に向かった。
「一応いつでも出撃できるよう準備をしておこう。」
加藤が言った。
待機室で待つ航空隊のメンバー達。
明は思った。ヤマトのこの高度でファルコン・隼を出せるか?でも第1格納庫のゼロなら…。
「メディックから救援要請!エンケラドゥスに降りた、古代戦術長と森船務長が奇襲を受けた!」
「発艦準備するぞ!」
加藤が全員に声をかける。
そのとき、ヤマトにも衝撃が走った。
「ガミラスの攻撃だ!」
第2格納庫に向かう航空隊のメンバー達。しかし、明だけは第1格納庫へ向かっていた。
第2格納庫では掌帆科の隊員達と航空隊がモメていた。
「出せないってどういうことだ?」
加藤が質問する。
「採掘班を収容中なんです。隼を出すにはもっと高度を取らないと無理です。」
「おいおい、それじゃ俺達はどうすればいいわけ?」
篠原が大袈裟なゼスチャーで言う。
「アレを拝借するか。」
加藤が言った。
第1格納庫へ向かう加藤と篠原。
そこには既に発艦準備に入っているコスモゼロがあった。
気づいた掌帆科の隊員が叫ぶ。
「発艦許可は出てるのか?!」
その言葉を無視し発艦体勢に入るコスモゼロ。
その様子を見た加藤が叫ぶ。
「おいっ?!誰だ?!」
「航空隊の人じゃないんですか?」
まさか…明?間違いない。ゼロに載れる航空隊の隊員は明か俺か篠原しかいない。
加藤も、もう一機のコスモゼロに飛び乗った。
「おい!聞こえてるか?明!」
「聞こえている。」
「何勝手なことやってるんだ。おっと!」
ガミラスの攻撃を避け、ミサイルを撃つ加藤。
「明、お前はメディックの救助へ向かえ。」
「ラジャー。」

更新日:2014-06-29 10:41:10

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ヤマト2199の山本玲が明だったら〜イスカンダル編〜