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【店長の教えNo.2】 職場をきれいにする

「職場がきたないと、そこで働く人の心も汚れてしまう。」
「だから、きたない職場では売上は上がらないし、人が辞めていく。」これが、私が7つの店舗の店長を経験する中で、身をもって感じていることであります。どれほど職場をきれいにすることが大切なことなのか。これまで働いてきた職場の中で最も、汚なかったお店のエピソードをお話します。


そのお店に転勤になったのは、年越しせまる十二月中旬のことでした。
出勤初日。裏口から事務所内に入った時、出迎えてくれたのは真っ白なタバコの煙でした。
「すごいな、これは・・・」わたしが一番に発した言葉でした。
その職場は、事務所内にタバコの煙が蔓延していたのです。それも、そのはず、事務所内をみると、あらゆる所へ灰皿が散乱しているのです。灰皿だけではありません。机の上には、ハサミやボールペンなどの備品や書類など、ゴミ箱同然、物をどかしながらでなければ作業する場所もありません。
なぜ?そんなことになってしまったのか?
「掃除はしている?」私は聞いてみました。
「え?掃除は普通にやっていますよ。」
返ってきた、その一言には、驚きました。
なるほど、ずっとこの環境で働いてきた人から見ると、これは普通なんだ。

これは思い切った「心の清掃」が必要だぞ。と思いました。
今年もあと数日という12月の暮れ・・
すべては、職場のみんなに新年を新たな気持ちで迎えてもらう為・・
いまの状況を、いまのメンバーで、どうにか片付けるのは難しいと判断した私は、正月休みを返上する決意を固めました。

仕事納めを終え、みんなが帰宅した後、私の仕事は始まりました。
引き出しの中身をすべて出し。すべての書類を見直し。机や棚の位置を変え。食器を洗い。流しを洗い。床を磨きました。
不要なものは、すべて捨て。汚れているものは、徹底して磨いたのです。

たった一人、大晦日の夜から、元旦~2日と泊り込みで、3日間かけて徹底して、事務所の掃除をした結果、その職場は見違えるようにきれいになりました。

仕事はじめの初出勤の日。みんなの声が気になりました。

「ええー。まったく違う会社みたい。」
「すごいのだけど・・。」(言葉にならない)
「どこに、何があるか分からない・・」
「あれ?捨ててしまったの??」

あくる日突然、職場が一変したことに、様々な声が上がりました。
しかし、この日を境に、確実にみんなの意識は変わったと思います。
「この職場で働くには、今までのままでは、ダメなのだと。」
職場がきれいになった事で、心機一転のしなければという気持ちが芽生えたのです。

次は、みんなが自分達の職場をきれいにする番です。
「これを維持する為に、好きな掃除道具を買ってもいいよ。」私は言いました。しかも、「必ず、一人1つは何か買って下さい。」と付け加えたのです。好きなものを買ってもいいと言われると、みんな楽しくなるものです。

「これ買っていいですか?」
「掃除機も買い替えましょうよ。」

前向きな声が沢山あがりました。
これまで、無かった「水はけ」や「ガラスモップ」など、贅沢品と思いつつも私は、それらすべてを買い替えました。

これまで、掃除の習慣の無かった職場に掃除道具が充実しました。
あとは、その掃除道具を使って常に美化する意識をつけることです。

私から言ったのは一言。
「自分達で買ったものなのだから、ちゃんと使おうよ。」

その職場は「整理・整頓・清潔・清掃・躾」の取れた職場として、全国に紹介されるほどになりました。


「きれいな職場」と「汚い職場」、どっちで働きたい?と聞くと、必ず「きれいな職場で働きたい」と返ってくるはずです。本当は、みんな「きれいな環境」で仕事がしたいと思っているのです。
業績の悪い会社ほど、職場の環境が悪い会社です。
業績を上げる為には、職場の環境を良くしなければなりません。
職場の環境をよくする為に、まずは基本となるのは、掃除です。
掃除を徹底する為には、一人一人の意識が大切です。

その意識を変えるのは、思い切った改革が必要です。
社員の気持ちが、「自分は変わらなければ。」と思うきっかけは、職場が見た目から変わることです。まずは、形から・・そして、気持ちを変えること。
「みんなの職場だから、周りの人のこと考えて。」
他人を思いやる気持ち、「協力・愛・感謝」は、きれいにしなければ・・という気持ちから生まれてくるものなのです。
次に使う人の事を考えて、使ったものは、元の場所に片付けていますか?

更新日:2014-03-30 19:15:10

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