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小説

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 「なあ・・まお・・・」、


お味噌汁をすする僕を見つめながら、大ちゃんが声をかけた。



 「。。んん・・」、お味噌汁のお揚げを喉に詰まらせながら


返事をすると





 「ふふふ・・いいよ、焦らなくて、・・」、くすくすと笑う。



 「ん・・なに、もう~、いっつもお子様扱いして! 」、


ぷんぷん怒って、僕は卵焼きを、グサッと刺した。




 「こら、行儀悪い!」、ほら、また子ども扱いだ。




 僕が、無視してそのまま朝ごはんを食べていると



 「マオはさあ、何か欲しいものあるのか?」、すでに


ご飯を終えて、ゆったりと珈琲を飲んでいる大ちゃんが聞いて来た。




 「ふぁ?・・」、口いっぱいにご飯を詰めてた僕は、変な声を


出してしまった。




 「くっくっく・・、いいよ、食べてからで・・」、大ちゃんは


また、お腹を抱えて笑っている。






 なんだろう、最近特に、こんな感じが多い。





 僕がお仕事を離れたとたん、今まで対等に、そして背中を押して


くれてた大ちゃんが、なんだかお父さんみたいな存在になってる。






 嫌じゃ、ない。


 嫌じゃないんだけど、なんだろ、この安定感。



 ん~・・、もぐもぐと、食べながら首を傾げていると



 「何か欲しいもの考えておいて・・」、ニッコリ笑ってから


大ちゃんは席を立った。





 「食べ終わるまで見てたいけどな・・、可愛いから・・」、


そう言いながら、僕の頭をポンっと、叩いてから



 「時間だから、行くよ。後片付けよろしく・・」、大ちゃんは


コートを掴んだ。





 「んん・・あ。。まって・・」、僕は慌ててその後を追いかけて


その背中に飛びつと、振り返った大ちゃんに、ちゅっとキスをした。





 「ふふ・・あわてん坊だな。まだこれから歯磨きしていきますから


それから、もう一回キスしてな・・」、



又しても、大ちゃんに笑われた。






 「行ってらっしゃい・・」、チュとキス。


 「ああ・・行ってきます。マオも、勉強頑張れよ・・」、大ちゃん


からは、息も出来ないような、濃厚なキスが届いた。




 くったりする僕をぎゅっと抱きしめて、行ってきますっとドアの


外へと出かけて行った。







 なんだろう、この安心感。


 ほんわかと、幸せに包まれて玄関でぼーっとする僕の顔はきっと


最高に、にやけているはず。





 「あ・・。」僕は慌ててベランダに走る。




 そこから見える、大好きな背中に心の中で叫ぶ。


 ” 大好きだよ~大ちゃん!! ”





 すると、大ちゃんが、ピタっと足を止めて、くるんと振り返った。


 びっくりする僕に、かっこよく、投げキッスを送ると、ニッコリ


笑って、その先へと消えて行った。






 こんな、毎日を送れる僕って、幸せだよね。



 たぶん、また、世界一、にやけている僕なのでした。















 

更新日:2014-03-26 13:50:28