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宝物。68




 「ん・・・・、」、僕、ももちゃんにお乳をあげながら


眠っちゃったのかな・・・。




 ちゅぱちゅぱと、僕の胸に吸い付くももちゃん。


 でも、眠気に勝てない僕は、またそのまま目を閉じる。




 「ん・・・、あ、ももちゃん・・」、


どれくらいしたのか、またももちゃんの、チュぱちゅぱで目が


覚めた。



 でも、なかなか瞼が上がらない。



 ん・・・・。




 え・・、ももちゃん、・・・や・・・




 「あん・・・」、思わず声が漏れて、僕は必死に声を殺した。



 なに、なんで、僕こんなに感じちゃうの?



 


 すると、僕の起き上がったそこに、するりと手が這った。



 「ナ・・・」、いきなりの事に、僕は、パッチリと目が開いた。





 「おはよ・・まお~」、って、目の前にいたのは、ももちゃんじゃ


無くて、まさかの大ちゃん。




 「な・・なに・してんのお・・」、そう言う僕の口を大ちゃんの


唇が塞いで




 「ももが、おきちゃうだろ・・」、めっと、大ちゃんは僕を叱って


そのまま、その手を早めた。




 「ん・・、やあ・・」、くねる身体を、大ちゃんに抑え込まれ、


僕はあっけなく、その熱を放ってしまった。




 「まお・・、気持ちよかった?」、そっと、耳元で囁く大ちゃん。



 コクンっと、うなずくと




 「朝から、目の前に美味しいものが、ぽろんと出てたらさあ、


やっぱり食べちゃうでしょ?」、って、ニヤニヤした顔で僕の胸に


吸い付いて来た。



 「ももちゃんは・・・」、ハッと、気が付いて大ちゃんの頭を


押しのけると




 「ちゃんと、ベビーベッドに移動しました。」、そう言って、


大ちゃんは、今度は僕の上に載って来た。





 「じゃあ、次はおとうしゃんの番で~す」、そう言って、昨日の


名残の残るそこに、ゆっくりと進んでくる。




 「あ・・・、だめ・・」、そんな僕の声は、すぐに甘いものに


変わって、そのまま大ちゃんをキツク包んでしまう。




 「いい子だよな~・・ももちゃん・・」、そんな事を言いながら


ゆっくりと揺れる大ちゃんは、何度も何度も僕にキスをくれた。






 「毎朝・・は・・ダメだ・・よ・・」、僕は、もうそのままゆっくり


甘い世界に溶け込んでいくのだった。









 
 

更新日:2014-03-14 16:17:23

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