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密偵からの写真。 (2014,1,18)







 「おいおい・・・」、思わず声が出た。







 「おや~・・、大輔君?彼女?・・」、って、共演者の皆さんが




喰いついた。







 「いえ。。あ・・いや、その・・」、俺が赤くなっていると







 「もしかして、舞台みにくるとかって?」、俺の携帯を指さし




ニヤニヤしている。







 「あ・・それは、無理ですね・・・、働いてるし・・・」、っと




言ってから、気が付いた。







 「ふ~ん・・働いてる彼女がいるんだあ~」、っと皆さん




ニヤニヤだ。










 「ああ・・あの、いや・・その・・・」、口ごもる俺の肩を




ぽんと叩いて、皆さん喜んで楽屋を出て行く。










 「しまった・・・・・」、俺は、もう一度携帯の画面を見つめて




クスリと苦笑い。










 みんなに抱きしめられているマオの、満面の笑みを見て




そこに俺がいないのは悔しいけど、でも、マオが最高の時を




過ごしている事には違いないのだから・・。




 そう、自分に言い聞かせて、その画面を閉じる。










 俺の舞台が終わるころには、また別の顔のマオが送られて




来ているだろう。







 俺は、密偵にマオを任せて、舞台に臨む。







 お互いの舞台を頑張って、そして夜、最高の話が出来る




ように・・・・。










 よし!! 




    

今日も、幕が上がる。










更新日:2014-02-20 15:31:05

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