• 8 / 94 ページ

若奥様は御茶会へ (2013.12.10)







 マオが休業してから、すでに3か月・・・。




 何故か、俺の居ない日中、マオに不穏な動きが




あるらしい・・・・。










 

 俺の予定が書かれたカレンダーの横に、最近新しい




カレンダーが増え、ほぼ、毎日何かが書いてある。





 「まお、学校行ってんだよな?」、俺の質問を疑問に




思ったのか、きょとんとしている。


 

 「これさ・・・・どゆこと?」、俺がカレンダーを指さすと




 「ああ・・、それね。」っと、くすくす笑う。




 俺が、ムスッとしているのに気が付いたマオは




 「このマンションの御茶会なんだよ。」、と笑う。




 「はあ?」、意味の分からない俺に、




 「月曜は、10Fと9F、火曜は8Fと7F 水曜は6F




と5F 木曜は4Fと3F 金曜は 2Fと1Fで、分担




強制じゃなくて都合の着いた人で、お茶してるんだ。」




ニッコリと話すマオ。




 「けっこう、面白いんだよ。色んな事教えてくれるし


最近はさ、主夫の人もたくさんいるんだね。」、っと




ききづてならない言葉を聞いた。







 「主夫?、男もいるのか?」、俺が聞き返すと




 「僕も主夫だよ?」、マオは笑う。

 

 「・・・・・・」、確かに。







 「気になるの?」、マオはクスクス笑う。




 「そりゃ、そうだ・・・」、俺が拗ねると




 「でも、教えない。みんな、旦那さんにも、奥さんにも




内緒にしてるんだから、僕も内緒。」、っと口元に指を




立てた。







 ・・・・可愛い・・・。って、そうじゃなくて




 「ちょっと待て、マオ・・この部屋にも誰か入ってるの




か?・・」、俺は慌てた。







 「ああ~それは大丈夫だよ。ちゃんと話してあるから




ぼくんちには、誰も入ってないよ。」、そう言ったマオは




立ち上がって俺の処に来た。







 「学校の他にも、色んな事が僕には足らないんだって




よくわかるんだ。人付き合いって、いいよね。」、







 そんな風に言われたら、俺はもうそれ以上ヤキモチを




妬けなくなった。




 

 「心配しないで・・大ちゃん。」、俺の首に腕を絡めて




マオは俺を見上げる。







 「そんな顔されると余計に心配なんですけど・・・」、ちゅっと




キスをしてマオをギュッと抱きしめる。







 「じゃあ、心配しないで良い様にして・・・」、頬を染めて




マオは見つめる。







 「これは極秘でお願いしますよ・・・」、そう言ってマオの




首筋に顔を埋めると




 「はあ・・い」、っと可愛い返事が返ってくる。







 どこにいても、いつでも心配だよ、マオ。




 このまま、どこへ行くにも一緒に連れていきたいよ。










 俺はそのまま、深くマオと繋がった。






















 これ、落ちは無いのよ。(〃∇〃)

更新日:2014-01-22 13:47:59

  • Twitter
  • LINE
  • Facebook