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「潤、ごめんな。突然」

「ううん。俺も翔くんの友達に会えて嬉しかった」

俺は潤と一緒に、食器を片付けてた。
皆はリビングで寝ている。
潤が作った料理は、好評で。
聞けば、母親と二人暮らしの為に作るようになったんだとか。

「花嫁修業だと思って、頑張りました」

何故か、みんな拍手してたっけ。

「でも翔くん、あの人たちに俺の事、ヨメだって言ってくれたんだね」

「あ・・・ああ」

嬉しそうに言う潤に、曖昧に返す。
そうしないと作戦が成り立たないから、とは言えなかった。

「嬉しい。翔くんは俺の事、ヨメだって認めてくれないと思ってた」

いや、今だって認めては、いないけどね。
でも、頬を染めてる笑顔の潤に、やっぱり俺は言えなくて。
潤は手を洗って、タオルで手を拭いた。

「翔くん」

「ん?」

潤の顔が近づいて、潤の瞼が閉じられる。
唇が触れるか、触れないかの、キス。
あまりにも自然なキスで、潤としたハジメテのキスは、あっと言う間に終わった。
呆然としていると、潤は照れながら俺を見た。

「智くんが、君のダンナは鈍いから、実力行使したほうがいいって。そのうちセックスもするだろうけど、リードした方がいいって」

智くんのバカ!
何言ってるんだ!

「男とキスするなんて、嫌だと思ってたけど。俺、翔くんとのキス、嫌じゃなかった」

俺は不意打ちすぎて、嫌も何もなかったよ。

「翔くんとなら、もしかしたらセックス出来るかもしれない」

一人で盛り上がってるとこ悪いけど。
それ以前に。

「俺、潤相手じゃ勃たないよ?」

更新日:2014-01-14 17:27:29

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