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小説

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第八話 森の冒険

翌朝、ユラト達はまだ朝日が上がっていない時間に起床し、ウッドエルフの村を出て東に向かい黒い霧が目の前にあるところまで来ていた。

その場所はウディル村から目と鼻の先であったため、まだ朝日は昇っていなかった。

ユラトはこんなにも黒い霧の近くにきたことは無かったので、心の中は好奇心からくる興奮があったが、現実と言う面では緊張と不安が存在していた。

(これが…昔から遠くでずっと見えていた黒い謎の霧か…)

この黒い霧のせいで世界は暗黒世界と言われることになった。

霧はゆらゆらと静かに揺れている。

ユグドの木のお陰でこちら側には来ていない為、この辺りの空間は綺麗に色分けされていた。

こちら側に霧が風によって運ばれてきても、砂浜で寄せてはまた打ち返す波のように元の場所に戻るのであった。

霧の色は禍々しい真っ黒な色をしていた。

この霧の先が全く見えないのだ。

太陽の光も差し込まないと言う。

ユラトは触ってみたり匂いがあるのか嗅いでみたりしたが特に無かった。

それを見たジルメイダがユラトに言う。

「なーにやってんだい!嗅いでも意味なんて無いよ。影響が出てくるのは長時間この霧の中にいるときさ…だからあんたもこの霧の中には入らないことだね…昔、仲間が一人この霧の中に入っていって気が変になっちまったよ…」

「…え、そうなんだ…ごめん、こんなに近くにきたのは初めてだったから…」

更新日:2014-05-27 23:07:40