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八の巻 電撃バトル!! テッセンVSミツル!!

【キンセツシティ キンセツジム】


「使用ポケモンは自由!! とにかくわしの繰り出す3体のポケモンを戦闘不能に出来れば、挑戦者側の勝利とみなすぞい!! わっはははは!! わしの一番手はこいつじゃ!! スイッチオン、ライボルト!!」


「あれは放電ポケモンのライボルト……確か電気タイプのポケモンで、あのたてがみからは常に電気が発せられてるんだったかな」


 白髪頭のキンセツジムジムリーダー――テッセンさんから繰り出されたポケモンを見て、ミツル君は慎重に出されたポケモンの情報を確認しているようでした。ヴェールの座る観客席には、ミチルさんはもちろん、ミツル君の叔父さんやおばさんもそわそわした様子で座っているです。


 ミツル君がジム戦をやりたいと言い出してから数日。最初は反対してたミツル君の叔父さんでしたが、ミツル君の必死な説得の甲斐があり、こうしてミツル君はシダケタウンの隣町――キンセツシティのジムに挑戦できることになったです。


 ですが、元々体が弱かったミツル君の身を案じて、シダケタウンの親戚一同はヴェールと一緒にジム戦を見に来ているのでした。


 それにしても、ミツル君……大丈夫でしょうか? 手持ちのポケモンは102番道路でつかまえたラルトス一匹だけ。野生ポケモンとバトルの練習をしているのは知っていましたが、恐らくトレーナーと戦うのもこれが初めてのはずです。


 そして、その相手はヴェールも闘いを挑み、苦戦を強いられた電気タイプの使い手であるテッセンさんなのです!! ……正直、分の悪いバトルですが、バトルの結果はやってみないとわからないですからね!! とにかく今は、精いっぱいミツル君を応援ですよ!!


「頑張るです、ミツル君!! ミツル君はやればできるのですよ!! 偉い人も言っていたのです。『山椒は小粒でもピリリとはかいこうせん』って!!」


「うん……間違えてるけど、なんとなく言いたいことはわかったよ、ヴェールちゃん……いくよ、ラルトス!!」

更新日:2013-12-15 17:10:35

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