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「やっぱり、貴方なのね。私をずっと、ストーカーしてた人! もうやめて! お願いだから! 私もう耐えられない! 気持ち悪い、アンタなんて早く死んで! お母さんを帰して!」
 ほとんど、反射的に、僕は彼女の頬を打った。頭が真っ白になって、彼女の肩を強引につかむと、階段の下へと放り投げた。
 悲鳴を上げて転がり落ち、踊り場で止まると、彼女はもはや天使ではなく、四肢をぐにゃぐにゃにしたねじれた女になっていた

更新日:2017-05-13 23:52:39

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