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ライバル・・・おまけ・・・おまけ

 「お呼びですか、父さん?」






   

 「おお。壱~! ポスターの反響は凄いらしいぞ!あの子は誰だって

問い合わせが殺到してると、音大から連絡があったそうだ。

まあ、秘密にしてもらったがなあ~」



 「Fグループのスタッフで撮影なんて、こんなに凄い業務提携は無いぞ!

この仕事は半永久的に、合同で、なんて、凄いぞ!!」





 「父さん、僕としてはFグループに協力してほしくなかったんでが・・」



 「何バカな事いってるんだ?。あちらからお話を出してもらえたんだろ?

 最高じゃないか。 いやあ~、葉山さんは女神だな!!」






 そう言って、父さんは壁を眺めてうっとりしている。








 嫌な予感がする。



 急いでソファーを回ってその壁を見ると・・・・・



 Fグループからもらえた唯一のデーターでポスターに使えた写真。 



 そう、葉山さんの横顔の演奏写真が・・・・



 それも、等身大に引き延ばされて、そこにあった。








 「なんで?。」、あんぐりと口をあけている俺に



 「わが社の女神様だからな~」って、父さんが投げキッスをした。



 おい、父さん まじかよ。















   

 ちなみに、それから1週間後。



  日本の中郷音響の社長室に、美人ソリストの等身大写真が

 張ってあるとの情報を聞きつけて、そのポスターとデーター

 を取りに、Fグループの御曹司がいきなりやってきて、中郷

 音響をパニックにさせたのは、言うまでもない。





       恐るべし、ギイ先輩。









 ちなみに、どちらの事件も、葉山さんは全く知らなくて

         呑気に大学でバイオリンを弾いている。



















更新日:2013-11-12 12:57:20

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