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ライバル・・・おまけ



 「義一さん、あれはいったいなんなんですか?」



 「ん?あ~いいだろお~。流石うちの最高スタッフが撮っただけあるよな~」

ご満悦な義一さんがケロリと答えた。



 秘書室も、会議室も、なんで日本の音大の生徒募集のポスターでいっぱいに

なっているのか・・・・。



 それも、バイオリンを弾いているのがかろうじて託生さんだと、わかる人は

わかるという、微妙なポスター。 確かに綺麗で、見方によっては女性とも見

れるほどだ。 が、ここはNY・・・・。それも、Fグループの本社ビルです。



 「ホントはロビーとか、EVとか、各フロアーとかかんがえたんだけどさあ、

秘書のジュリアンが、そんなにみんなに見せてもいいのか?って言うからさあ

俺のフロアーだけにしたんだぜ。」、全く悪びれずに言う。



 ジュリアン、ありがとう。君の判断は正しい。 



 「でも、この託生には勝てないよな~。最高!!」って、壁に向かって義一

さんが投げキッスをする。



 嫌な予感に、ソファーを回り込んで、その壁を見ると・・・・・!



 バイオリンを構えて、にっこり天使のような微笑みを見せる託生さんが!!

それも、等身大のポスターで・・・・・いらっしゃいました。



 はあああああ、これは当分仕事になりませんね。


 静かに、部屋を出る、島岡なのでした。







更新日:2013-11-12 12:54:54

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