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「おはよう」

「……おはよう」


まさかと思っていたので、なんだか返事が遅れてしまった。


「早いのね、大倉君」

「あぁ、今日から1年だけで朝練なんだ、テスト前まで」

「そうなんだ」


驚いた。大倉君が急に来るなんて思いもしなかった。

私、変な顔をして、歩いていなかったかな。


「普段の練習は、先輩がボールもゴールも使うだろ。
俺たち1年は人数も結構いるし、それじゃ練習にならないからさ」

「1年生、そんなに多いの?」

「うん……まぁ、20人くらいかな」

「それだけ人数がいるんじゃ、大変ね」

「まぁな。でも、少なくても燃えないし」

「そっか……そういうものなんだ」


心臓のドキドキが止まらないまま、私は大倉君と並んで歩く。

大倉君、早く行かなくていいのかな。

行かなくていいのなら、私はとっても嬉しいけれど。

更新日:2013-11-12 20:31:44

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