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(カスミ編)

ここは、とある島の海岸・・・
その海岸で、一人の帽子を被った、ピカチュウを肩に乗せた少年とノースリーブにサスペンダージーンズに、スニーカーと格好から元気な子だと分かる髪を一つ結びにしている少女が、勝ちきそうな笑みをお互い浮かべ

向かい合っていた



「サトシ、手抜いたら許さないわよ?」
「分かってるさ、カスミこそ、油断するんじゃないぞ?」
「誰にそれ、言ってんのよ、あんた相手に油断何か出来るものですか」
「ふ、じゃ、始めるか?」
「ええ、かかってらっしゃい」
「ああ、バトル」
「「開始!」」


素早く、手慣れた手で、腰のベルトにぶら下げている
ボールを一つ捕れば

ボタンを押し、大きくなったそれを、太陽が輝く空へ投げる


ぽーん



「ベトー!」
「サッコ!」
「ベトベトンか・・・」
「サニーゴか・・・」
「「油断せずに行く(ぞ/わよ)!!」」
「ベト!」
「サッコ!」


「それでは、バトル始め!」

審判を任されたタケシが、両手をあげるのを切っ掛けに


「ヘドロ爆弾!!」
「バブル光線!!」


ヘドロ爆弾とバブル光線が、ぶつかり合い
爆発した


「トゲキャノン」
「溶ける」
「! 気を付けるのよ、サニーゴ!」

ベトベトンが素早く溶け、トゲキャノンは当たらず
姿が見えなくなった事により、何処から出てくるか分からない

「今だ、爆裂パンチ!」
「あ! 自己再生からロックブラスト!!」
「ジャンプから圧し掛かりだ!!」
「! 不味い、抜けだしてサニーゴ!! バブル光線よ!!」
「!」

圧し掛かりが決まるが、バブル光線を諸に受けてしまう
ベトベトンが怯む隙に、サニーゴは、ベトベトンの下から、這い出てくる

「今よ、ロックブラスト!!」
「この溶ける」
「させない!!」
溶ける前に、ベトベトンにロックブラストは決まる
「! 負けんな! ベトベトン、ヘドロ爆弾!」
「!」
今度は、ヘドロ爆弾が決まる
「毒ガス!!」
「! しまった!?」
毒ガスが、決まり
サニーゴは、毒状態になってしまい、フラフラになる
体力が徐々に減って行く
「負けないで!! サニーゴ!! 大地の力!」
「横にずれろ!!」
「!」
滑る様に動く、ベトベトンは避ける
「いっけ! 爆裂パンチだ!!」
「!」

「サ・・・サッコ・・・」
ばた

「サニーゴ戦闘不能、よってこの勝負サトシの勝ち」
タケシの判定が海岸に響く

「サニーゴ・・・大丈夫?」
「サ、サッコ・・・」

傷に加え、毒がまだ聞いているのか、よろよろとしている

「カスミ、モモンの実」
「タケシ、ありがとう」
「いいや、後で、俺が見るよ」
「頼もしい発言ね、流石、ポケモンドクターだわ」
「いや、まだ、研修生だよ・・・」
「何言ってんの、あんたなら、もう立派なドクターと言っても過言じゃないわよ、ね? サトシ?」
「ああ、タケシ、俺のベトベトンもよろしくな?」
「ああ、任せろ、にしても、ベトベトン強くなったな~」
「ホントね・・・あの困った子が、甘えん坊の頼もしい子だもんね~、あんたのポケモンは、個性豊かよね、相変わらず」
「あはは、可愛い奴だけど、ケンジとかオーキド博士が、窒息しそうになってるのを見ると、困った癖だよ・・・」
「「あはは・・・」」

それには、苦笑い

更新日:2013-09-25 16:41:45

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