官能小説

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初めの物語

初めの物語




学校からの帰り道、

僕は、一人で歩いていた。

僕は、野神 久史。(のがみひさし)
高校3年生です。

去年までは、テニス部に所属してましたが、今は、帰宅部です。

「おーい1久史ぃー!!」
幼馴染の親友の、タク(坂上 琢磨)が
走って追いかけて来た。
子供の頃から、家も近く!
いつも一緒だったタク、今では、腐れ縁だ。

「なんだよ?タク?」
「なんだは無いだろ?
今日、帰りにゲーセン寄ってく約束だったじゃないかよ??」
「ああ、それか?」
「『ああ、それか?』じゃ、無いだろ? あの、格闘ゲームの練習に付き合ってくれるっていったじゃないか??」
こいつは、ゲームセンターの格闘ゲームが得意なのだ!
インターネットでアップされるランキングは、全国でもシングルに入るくらいだ!?
「ああ?!あれかぁ?」
「あれかぁ?・・じゃ、ないぜ!?
お前も、まあまだ上手くなれるって言っただろ??
今日は、バイト代も入ったから、行くって約束だっただろぅ??」
「そうだったな?!
じゃぁ、キャンセルで!!」
「『しゃぁ、キャンセルで』・・・じゃないだろ?」
「お前も、一人の方が、集中出来るって、言ってたじゃないか?」
「言ったけど・・・もう少しで、何かが分かりそうなんだよ?
だから、お前のアドバイスも大事なんだって!?」
「ふーん??そんなもんかねぇ?
・・・とにかく・・・
今日は、パスで!!」
「パスって・・・・本当に??」
「ああ!悪いな!」
こいつとは、本当に長い付き合いだから、こんなやりとりも許されるのだ・・・・
「しょうがねーなー!?
あっ!?そお言えば、この前、後輩の女子が、お前の事、紹介してって言ってたぞ!
相変わらず、モテモテだなぁ?!
今度、会ってやってくれよ!?」
「またかよ?そう言う話は、
断ってるだろ??」
「なんで?そんな邪険に断るんだよぉ?? 一度、会ってみなけりゃどんな子かわかんないだろぉ??
案外、いい子かも知れないじゃんか??」
「ふーん?そんなもんかねぇ?
なら、お前が付き合えばイイ!?」
「だからぁーー?!」
「とにかく、俺はパスだよ!?
今日は、忙しいんだ!?」
ちなみに、これで、3日連続で、こんな話だ・・・・・
尚も、ついてくるタクを無視して、
帰宅を急いだ!!
「久史ぃー!?明日は、絶対だぞォォ!?」
意味の解らない捨て台詞を残して、帰って行った。
と、
「コラっ!ヒサシ! また、タクに女の子、紹介してもらってたでしょ??」
「って!?なんの話だよ?
紹介なんて、してもらってないぜ?! レイラ!!」
声をかけてきたのは、これまた幼馴染の佐藤レイラだ!!
ざっくばらんな性格だけれど、
ガサツと、言う訳じゃない・・・
そんな女の子だ。
「今度は、おまえか?レイラ??」
「今度はって?失礼じゃない??
タクと一緒にしないでよね?
私は、久史を心配してるんだからね??」
やれやれである・・・・
「俺が女の子と付き合ったら困るってか??」
「な、分けないでしょ??
私は、王子様が迎えに来るのよ??」
レイラとは、幼馴染みだけれど、
最近は、グッと女子力が上がってきているから、時々、
ドキッとする程、色っぽい仕草をすることが有る。
僕は、自分の気持ちを隠すように、
帰路を急いだ。

更新日:2013-09-27 12:47:28

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