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大好きな君

私の大好きな玲桜くんは、その名に花の名前が

入っているようにとても繊細ですごく綺麗な人です。


いつも授業なんてそっちのけで

玲桜くんの観察をしている私。


本当、我ながらストーカーみたい。なんて思ってるけど

玲桜くん観察はやめられない。

だって、どの表情も寝顔でさえ綺麗過ぎて

見ていないと何だか消えてしまいそうだから…









あーあ、今日も玲桜くんと目合わなかったなー

まぁ、私の事なんて一クラスメイトとしか見てないもんね。

なんて思いがなら、誰もいない教室の掃除をしていると


「あれ〜?涼宮さん、1人で掃除〜?」

「っへ!?」

なんとそこには、さっきまで考えていた玲桜くんがいた。

「え、えとー、その。そう!そうなの、私今日
日直だからさ…あ、でも一緒の人帰っちゃってて、その…」

急な展開に思い切りテンパっている自分が

心底恥ずかしい。

「あはは、涼宮さん…面白いね」

うわぁ、玲桜くんが笑ってる。

本当綺麗ーーー…

てか、私、玲桜くんと喋ってる!

きゃーもぅどうしよ…

でも、玲桜くんのフワフワした喋り方…本当良いなー。

なんだか安心する。

「ん?俺の顔に、何かついてる?」

「うえ!?っあ…すいません」

ついボーッと玲桜くんに見惚れていたらしい私は

急いで頭を下げる。

「ふふふ、本当に涼宮さんて…面白い、ね」

あぁ、クスクスと笑っている玲桜くんを

こんな間近で見られる日がくるなんて!

うん、死んでも良い……



なんて馬鹿丸出しな事を考えていた

私に、ふと玲桜くんが真面目な顔になった。

「ねぇ、涼宮さんさ……よく俺の事、見てるよね?」

相変わらず、フワフワな口調だけど

その言葉は私を焦らすには十分で、私は頭が混乱してしまった。

「え、いや…その。見てませんよ?
あはは、見てる訳ないじゃないですかぁー嫌だなぁもぅ」

あーーーーもぅ!私は何を言っているの?

もぅ逃げたい!!

「うーん、そっかぁ。残念だなーてっきり両思い
何だと思ってたのに…」

更新日:2013-08-03 10:23:58

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