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第5部長編:犬夜叉:精霊の巫女と紅蓮なる炎術師

『…お腹減ったなぁ殺生丸様まだ来ないのかなぁ…』
『お腹を空かせているのですか?良ければこちらを召し上がって下さい』

ー犬夜叉:精霊の巫女と紅蓮の炎術師ー
題名:白巫女咲夜とリンの出会い

それは3年前まだ奈落との長い戦いを続けていた頃の話。
当初七人隊との戦いや自らの身体を組み替える為に立て籠もっていた奈落との戦いの為白霊山に来ていた犬夜叉達一行の他にも彼等に関わる者達は白霊山に足を運んでいた。桔梗や殺生丸もその中に含まれる。
白霊山での戦いを漸く終えた当初まだ白霊山での清めの力に寄り体調不調気味だった殺生丸は休みと表し暫く身を伏せていた。
『殺生丸様は身体を万全にする為暫く休養しに出掛けるからリン、お前は阿吽の面倒を見ておれ』と邪見に言われ彼等はリンを置いて行ってしまった。
『邪見様のケチ…リンも連れてって欲しかったのになぁ』
因みに彼等が休養しに向かった場所は穢れが満ち満ちた溶岩地帯。
勿論リンが行ける訳が無い(笑)既に数時間経過していた。グゥゥ…。
『…お腹減ったなぁ殺生丸様まだ来ないのかなぁ…』
『お腹を空かせているのですか?良ければこちらを召し上がって下さい』
その時リンに施しをしてくれたのが白巫女咲夜だった。
肩書きの通り白い着物に銀色の髪?太陽に照らされキラキラ光ってる。
『有難うお姉ちゃん‼︎』『助け合うのはお互い様ですよお嬢さんでは…』
その時リンは咲夜の普通の人間とは違う部分を見付けた。
『お姉ちゃん足に何で鎖巻いてるの?』『…此は戒めなの』
その鎖のせいで咲夜は歩く事がままならずある男性が来て咲夜を抱えて…。
『…さよならお嬢さん貴女に幸在ります様に…』『さよなら』
そうして咲夜はリンと別れた。

「かごめお湯を最焚いておくれッ‼︎薬草を煎じたから此を村人に…「うん‼︎」
奈落との戦いから終結して3年が経過した。
黄泉婆との戦いから冥神と戦い絡繰人形やまた羅生門の戦いを繰り広げ漸く終えたと思っていた。だけど今戦国の世はまた災難に見舞われていた。
ひと月前冥府の神との戦いを終えて経過した折赤い水滴の雨が降り始めた。
どう考えても普通の雨では無くまた赤い雨自体にも穢れや邪気が含まれているのにすぐに気付いただがそれは妖怪と霊感を持つ者経験者しか分からない
民は赤い雨に触れてしまい触れた民の身体は忽ち異形な姿に変わり果てた。
ある者は眼が見えずある者は口が聞けずある者は歩けなくなりある者は聞けれなくなった。また皮膚は焼け爛れ顔はボコボコに膨れ上がってしまった。
「赤い雨には決して触れてはならぬッ‼︎蛇の目傘で身を護るのじゃ‼︎」
蛇の目傘や衣で直接赤い水滴に触れぬ様配慮すれば幸い未然には防げる。
だが土地はどうしようもない。
お陰で楓やかごめの張った結界や弥勒から貰った破魔札を用いて護る畑以外は殆ど駄目になってしまった。
「井戸水も利用してはならぬぞ赤い水滴が染みた地面は土地全体に広がっておる恐らく井戸水の地下の地層も汚染されている筈じゃ」
「必要最低限必要な分だけ摂取しながら生活すればある程度は日常を送れるけど此じゃ数日間持つかどうか…早くあの赤い雨の原因を突き止めなきゃ」
この赤い雨のせいで戻りかけていた生活もままならなくなってしまった。
「…犬夜叉が居れば、きっと解決してくれるのにのぅ…」「七宝っ⁉︎」
思わず零れた本音を呟いた七宝に珊瑚が声を荒げた。
「…そうよね、私も犬夜叉が居ればそう思うわ七宝ちゃん」「…かごめ」
今かごめ達の側に犬夜叉はいない。何故か3日前から姿を消したのだ。
「殺生丸が犬夜叉を絶対見付ける、少しだけの辛抱だよかごめちゃん」
「…うん、有難う珊瑚ちゃん」
どうして犬夜叉は何も言わないでいなくなってしまったの?
胸が張り裂けそうで怖い…犬夜叉にまた会えるよね?会いたい…。


ザァァァ…。
その頃赤い雨を凌いでとある廃墟の寺で雨風を凌いでいる殺生丸と弥勒。
そこは妖怪に襲われたらしく立派な寺で人間が手掛けた中庭の庭園がそのまま見える。寺と言うより屋敷跡だ。
殺生丸は柱に寄り掛かり赤い雨が降る様を見詰めていた。
「殺生丸そこにいては身体に障りますよ奥にいた方が良いかと…」
「…あの赤い雨に当たる訳ではない」「しかし穢れは撒かれてますから」
「…要らぬ世話だ私には穢れは糧となる物負担なのは寧ろ法師貴様だろう」
「大丈夫ですまだこの程度なら苦しくはありません…しかし…この赤い雨は一体何が原因何でしょうか…犬夜叉が消えた事と関係があるのでしょうか」
「…犬夜叉と関連があるかは解らぬ…唯この赤き雨…降り続けば何れ土地を枯らすだろうこの今見る庭園も何れは朽ち果てる」「早く止めなくては…」
この赤い雨は悪夢の再来なのだろうか…?

ー犬夜叉:精霊の巫女と紅蓮なる炎術師ー終ー

更新日:2017-01-17 17:45:13