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愛おしい君へ・・・2

サトシは、茫然と海付近の公園に居た
設置されているベンチに、座り込み
ただただ、キャモメ達が飛ぶ姿を眺める

「・・・」
「ピカピ! ピカピカチュウ! ピカカ、ピカチュウ!」
「・・・誤解? でも・・・」

俺しか、したこと無い事されてたじゃないか


「俺とあいつじゃ、やっぱり・・・合わないんだよ、だってあいつは・・・」

マサラタウンで一番の美少年と称される
そんな奴と自分が一緒にいいのかと考えてしまう



「ね? 彼女? 一人?」
「え?」
「!?」

気が付けば、何処からともなく、現れた、数人の男に囲まれている
ピカチュウが、その気配に気づかなかった事に悔しく思う

「ピカ!」
男達から、サトシを守らんと彼女の膝に飛び乗り、睨み付ける
「ん? なんだ? へ~可愛いピカチュウじゃない、君にぴったりだね? 暇なら俺等と遊ばない?」
「? いや・・・別に暇じゃ」
「でも、君、先から一人で、ぼーっとしているだけでしょう?」
「いや・・・」

一人・・・
その言葉が、サトシの心へ重く圧し掛かって来るようだった

「ピカピカ! ピカチュウ!」
「あ? あんだよ、さっきからうるせぇな」

「!? ピカアア!?」
ピカチュウを話しかけてくる男とは別の男が、突き飛ばしてくる
レンガ造りの道に、叩き付けられてしまう
「! ピカチュウ! 何すんだよ、行き成りピカチュウに・・・」
サトシは、男達を振り切り、倒れるピカチュウへ駆け寄る
抱きかかえ抱きしめながら、そいつ等を睨む
「あ? そんな事どうでもいいじゃない? ね? 行こう?」
「煩い、近寄んなよ、ピカチュウ電光石火だ!!」
「ピカピカピッカ!!」

サトシの腕の中から飛び出せば、電光石火を男数名に決める

「ぐはっ!?」
「な!? んだよ、ちょっと可愛いからってつけあがんじゃねぇよ!」
「は!? つけあがってなんか居るかよ、どっか・・・」

更新日:2014-06-21 16:39:51

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