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小説

携帯でもPCでも書ける!

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ほろほろホロンの大冒険 さん

「ふうーっ。スっとしたです。ユーザのみなさんに、ほろほろ親切な感想&レビューでした」

ホロン嬢は、自画自賛した。

それから、自分がまだパジャマ姿なのに気づき、あわててレースのブラウスとピンクのショートパンツに着替えた。

「お買い物に行くです。今日のディナーは、酢豚とコロッケに決めましたです」

夕方になり息子のノノたんが小学校から帰ってくると、ホロン嬢は報告した。

「ママね、今日はとってもいいことしたですよ」

「ほんと?どんなこと?」

息子のノブオが無邪気に尋ねる。

「んー、ノノたんにはまだ難しいです。大人になったら、教えてあげますです」

「うんっ!約束ね」

「はい、約束でぇーす」

息子が宿題をしている間に、ホロン嬢は夕食をテーブルに並べた。

夫が帰宅すると、一家で食卓を囲んだ。

「おっ!今日は、ごちそうじゃないか?」

「がんばりましたでーすっ」

チンしたコーンスープと出来合いのコロッケ、出来合いの酢豚に、家族三人で舌つづみをうった。

「おいしかったでーす」

「ママのおかげだな」

「綺麗で優しくてお料理上手で、ママってサイコー!」

「そのうえ、小説も書けるんだからな!そのうち、ベストセラー作家になるんだろ?今度読ませてくれよ」

「恥かしいです」

ホロン嬢が、赤くなって言う。

「いいじゃないか、夫婦なんだから」

「ボクもママの小説、読みたーい!」

「ノノたんには、まだ無理です。パパは、もう少し待ってくださいです」

読者数が千を超えたらパパに見てもらおうと、心に誓うホロン嬢だった。


翌朝、ホロン嬢はいつものようにベッドの中から夫と息子を送り出すと、朝食のアンドーナツをほおばりながらパソコンの電源を入れた。

「今日の読者数は、何人かなー?……五人って、昨日と一緒じゃん」

「ま!いいです。気にしないことにしますです。そのうち、人気出るです。それより、例の失礼な作家さんの読者数は、どうなったかなぁ……と、七十八人……?」

ホロン嬢は、しばらく茫然としたあと、しげしげとその作家のページを見てまわった。

そこには、昨日の午前中にはなかった感想が新たに三件書きこまれており、四つ★レビューまでされていた。

「こんなの、ズルですっ!ホロンなんか、一度もレビューも感想も、もらったことないのにぃっ!」

しかも、ホロン嬢が昨日書いた感想は、いつのまにか消されていた。

「落ち着かなくっちゃです。ほろほろ冷静に考えるです」

自分の管理者ページを確認し、感想は管理者権限で消せるということにホロン嬢は気付いた。

「ほろほろ~。わかったです。感想は消せるけど、レビューにすれば作家さんでも消せないんですね。ホロン、またひとつかしこくなったです」

さらにホロンは、サイト内を色々と探索してまわった。

すると、どうも四つ星レビューをしたレビュワーは、されたほうの作家と仲がいいらしく、互いに四つ★を付けあっていることが判明した。

早速ホロン嬢は、もう一度★ゼロのレビューをしようとしたが、レビューは一度しかできないことに気付いた。

もっと感想を書きこもうかとも思ったが、今日は掃除の日だったので、パソコンの電源を切り、ホロン嬢はやむなく掃除にとりかかった。

更新日:2013-04-28 15:31:53