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ほろほろホロンの大冒険 いち

「ほわぁ~!朝です、お目ざですぅ」

ホロン嬢の朝は、遅い。

目覚めた時には、たいてい夫と小学校にあがったばかりの息子は、勝手にパンを食べ既に出かけてしまっている。

ホロン嬢はベッドのなかで愛らしく伸びをすると、うさぎさんパジャマのまま台所へ行き、買ってあったポケモンパンを食べ、おまけのシールを食器棚に貼った。

冷蔵庫から牛乳を出しコップに注ぎ、パソコンの電源を入れる。

「ほわわわわ。今日は、感想きてますかねぇ?読者さん、増えてるかなぁ~」

ホロン嬢は『ベストセラー作家GO!GO!GO!』という、無料で小説を発表できるウェブサイトに登録している。

毎朝、読者数と感想が書き込まれているのかをチェックをするのが、ホロン嬢の楽しみだった。

「ほほっ!」

ホロン嬢は、のけぞった。

「ほろほろぉ~。今日も読者は、五人です。しかも、誰からも感想来てませんです」

ホロン嬢は、がっかりしたが、読者数のうち二人は自身であることに本人は気付いていない。

「ほろろんっ!マンションは二部屋しかないし、掃除は一日おきで充分だし、今日もすることないでぇーすっ」

ホロン嬢は、ため息をついた。

「そうだっ!他の人の小説を読みに行きますです。お勉強でぇっす」

ホロン嬢は、早速マウスをかちかちクリックしていった。

「ほろほろ~。なんとなく、この作品が良さげです」

読み始めてしらばらくすると、ホロン嬢は飛び上がった。

「ほわわっ!盗作です。ホロンが昨日思いついた話を、この人書いちゃってます」

「どどど、どうしよう!ホロン、困っちゃうです。悲しいです」

ホロン嬢は、おいおい泣き始めた。

しばらく泣き続けたが、どうすればいいのかわからないので、パパさんが帰ってきたら相談に乗ってもらうことにして、次の小説を読み始めた。

「ほろほろ、面白いです。きゃはは!この主人公、本当におバカです」

「ほろろろろっ?これは…」

ホロン嬢は、フリーズした。



更新日:2013-04-28 15:30:30