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水ぐるい に
貴船川がようやく見えてきますと、お兄さんが立ち止って私に話かけられました。
歳を聞かれたので、正直に十三とお答えしました。
お兄さんは「十三か」とおっしゃって、笑いながら私の手を取り、ご自分の顔のほうへと持っていかれました。
どうしたことか、お兄さんは私の手の甲に接吻してくださいました。
嬉しかったのですが、恥かしくて顔を伏せてしまいました。
すると、お兄さんは私の手指をお舐めになり始めました。
私は顔を伏せたまま、お兄さんがしてくださることを指で感じていました。
人差し指の先が、なにか柔らかいものにふれたかと思うと、生温かく湿ったなかへと吸いこまれていきました。
ざらりとした舌らしきものが、指の腹や脇を何度も往復します。
かと思うと、赤子が乳を吸うようにキュウと力をこめて吸われたりもしました。
私は動くこともままならず、背中の真ん中をただ汗が流れていくのを感じました。
汗のしずくは、つつつと腰のあたりへと落ちていき、そのまま谷間へと吸いこまれていきました。
しばらく指をお預けしていたのですが、そのうち飽きられたのか解放してくださいました。
なんということなく、またふたり並んで歩き始めました。
歳を聞かれたので、正直に十三とお答えしました。
お兄さんは「十三か」とおっしゃって、笑いながら私の手を取り、ご自分の顔のほうへと持っていかれました。
どうしたことか、お兄さんは私の手の甲に接吻してくださいました。
嬉しかったのですが、恥かしくて顔を伏せてしまいました。
すると、お兄さんは私の手指をお舐めになり始めました。
私は顔を伏せたまま、お兄さんがしてくださることを指で感じていました。
人差し指の先が、なにか柔らかいものにふれたかと思うと、生温かく湿ったなかへと吸いこまれていきました。
ざらりとした舌らしきものが、指の腹や脇を何度も往復します。
かと思うと、赤子が乳を吸うようにキュウと力をこめて吸われたりもしました。
私は動くこともままならず、背中の真ん中をただ汗が流れていくのを感じました。
汗のしずくは、つつつと腰のあたりへと落ちていき、そのまま谷間へと吸いこまれていきました。
しばらく指をお預けしていたのですが、そのうち飽きられたのか解放してくださいました。
なんということなく、またふたり並んで歩き始めました。
更新日:2013-05-13 15:00:35