官能小説

成人向けコンテンツについて
R-18

ここから先は未成年にふさわしくない成人向けの文章が含まれています。

18歳未満の方、もしくはこのような小説を不快に感じる方は「入室しません」を選択してください。

上記の内容に同意される場合のみ「入室します」をクリックしてお進みください。

  • 2 / 36 ページ

水ぐるい に

貴船川がようやく見えてきますと、お兄さんが立ち止って私に話かけられました。

歳を聞かれたので、正直に十三とお答えしました。

お兄さんは「十三か」とおっしゃって、笑いながら私の手を取り、ご自分の顔のほうへと持っていかれました。

どうしたことか、お兄さんは私の手の甲に接吻してくださいました。

嬉しかったのですが、恥かしくて顔を伏せてしまいました。

すると、お兄さんは私の手指をお舐めになり始めました。

私は顔を伏せたまま、お兄さんがしてくださることを指で感じていました。

人差し指の先が、なにか柔らかいものにふれたかと思うと、生温かく湿ったなかへと吸いこまれていきました。

ざらりとした舌らしきものが、指の腹や脇を何度も往復します。

かと思うと、赤子が乳を吸うようにキュウと力をこめて吸われたりもしました。

私は動くこともままならず、背中の真ん中をただ汗が流れていくのを感じました。

汗のしずくは、つつつと腰のあたりへと落ちていき、そのまま谷間へと吸いこまれていきました。

しばらく指をお預けしていたのですが、そのうち飽きられたのか解放してくださいました。

なんということなく、またふたり並んで歩き始めました。

更新日:2013-05-13 15:00:35

  • Twitter
  • LINE
  • Facebook