官能小説

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水狂い ご

胸が背中に、腹が尻にぴたりとくっついていた。

私たちは、うつ伏せに重なり合って横たわっていた。

気を失っているのか、ぴくりとも動かない軀を抱いて反転する。

気が戻ったのか、腹のうえに置いた私の手を握りしめてくる。

かすかな血の匂いが椿油の香りを圧していた。

一昨年結婚した妻は、間違いなく未通女であったはずであるのに、わずかな出血をみただけだった

結婚直前、初夜の練習にと水揚げさせられた祇園の舞妓も、大した出血はなかった。

男が男を受け入れるとは、これほどまでに過酷なものなのか?

手当をしてやらなければと思うのに、軀を離す気が起きなかった

女の中にい続けたいと思ったことはないというのに、どうしてだか離し難かった。

肉体の快だけなら、女を相手にするのも、男を相手にするのも、大差はない。

ならば、何故これほどまでに執着するのか?

何故なのか?

あれほど痛がっていたというのに、今はのたりと軀の力を抜ききっているのが、愛らしかった。

理由もなく、ただ愛らしかった。

両の手で飴を細工しながら、近いうちにもう一度軀を交える算段をめぐらせる。

神戸市内の曖昧宿に部屋を取り、呼び寄せるのがいいだろう。

ふたりの船旅は、まだ始まったばかりだった。

更新日:2013-10-27 22:11:44

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