官能小説

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水狂い さん

気がつくと川にいて、俺は下流に向かって小舟をこいでいた。

不思議なことに、その川は下流から上流へと大量の水を送り出していた。

激流のなか流れに逆らい、渾身のちからをこめて下流へと向かって船をこぐ。

腕を伸ばしては引き寄せ、引き寄せては伸ばし、何度も櫂を水の中に押し込んでは水をえぐった。

勢いに圧され浅くしかこげないときもあれば、櫂を水のなかに深く差しこみ強くかき回せるときもあった。

その間、小舟は流れに圧され続けながらも、少しずつ下流へと進んで行った。

波のうえ、波のあいだと、船が上下するたび、船中で軀が踊った。

何度、水をかいたことだろう。

深く櫂を差し込めば差し込むほど、船は大きく揺れた。

更新日:2013-10-27 20:52:25

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