官能小説

成人向けコンテンツについて
R-18

ここから先は未成年にふさわしくない成人向けの文章が含まれています。

18歳未満の方、もしくはこのような小説を不快に感じる方は「入室しません」を選択してください。

上記の内容に同意される場合のみ「入室します」をクリックしてお進みください。

  • 12 / 36 ページ

みず狂い ご

立ち上がり、日に当たり半乾きになっていた着物を着せる。

放心しているのを、手を引っ張って起こしてやる。

蝉しぐれが降りそそぐなか床几の端に並んで座っていると、自分の侍が立ちあがってくるのを感じた。

今頃…と苦笑する。

京都には、父に連れられて行った馴染みの茶屋が何軒かある。

このあとすぐに山を下りれば、夕刻には座敷に舞妓や芸妓を呼ぶことができるだろう。

いや、そうではない。

望んでいるのは、女ではなかった。

ふと横を見ると、恥かしそうにしながらも嬉しそうにしている様子が、愛くるしくもたよりなげだった。

ぢっと見つめると、着物の下で飴細工がふたたび形をなしていくのが見てとれた。

この子を、水揚げするのはまだ早いが、じきその時は来るだろう。

男色といえば宮川町だと、誰かが言っていたのを思い出す。

寺へと子坊主を送って行ったあと、俥を呼び急いで宮川町へと向かった。

更新日:2013-10-27 20:33:09

  • Twitter
  • LINE
  • Facebook