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想い
ガタッ
物音で目を覚ました私は
寝起きのように脳も目も虚ろのまま
白い天井を眺めた。
一目で病室だとわかった。
ピッピッという聞きなれた
機会音が病室に規則正しくこだまする。
横を見ると
「つば、さ…??」
翼がベッドの近くの椅子に座っていた。
手を伸ばせば届く距離にいるのに。
「倒れて運ばれたんだよ」
無表情な翼に
心と心は完全に
離れてしまったことを悟る。
「翼…もう私、忘れるから」
「……」
私の声だけが空気を震わせる。
「今までありがとうね」
「だけど最後に1つだけ、いい??」
「どうして、
別れなくちゃいけなかったの?」
もう十分だよ。
翼は私にいろんな思い出、くれたでしょ。
だけど最後の
わがままだから許してね。
ガタッ
物音で目を覚ました私は
寝起きのように脳も目も虚ろのまま
白い天井を眺めた。
一目で病室だとわかった。
ピッピッという聞きなれた
機会音が病室に規則正しくこだまする。
横を見ると
「つば、さ…??」
翼がベッドの近くの椅子に座っていた。
手を伸ばせば届く距離にいるのに。
「倒れて運ばれたんだよ」
無表情な翼に
心と心は完全に
離れてしまったことを悟る。
「翼…もう私、忘れるから」
「……」
私の声だけが空気を震わせる。
「今までありがとうね」
「だけど最後に1つだけ、いい??」
「どうして、
別れなくちゃいけなかったの?」
もう十分だよ。
翼は私にいろんな思い出、くれたでしょ。
だけど最後の
わがままだから許してね。
更新日:2013-05-24 17:33:30