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任務

「とりあえず、今日最初の任務はこれで終わりだ。明日は他の幹部たちの元に入った新入隊員たちとデュエルしてもらうことになるぞ」

BACのビルに戻ってきた桐谷が鬼牙と秋保の2人にそう告げると、2人が素直に頷いた。

「とりあえず今日はこれまでだ。明日に向けてデッキの調整をするなりゆっくり休むなり好きにしろ。じゃあな」

桐谷が2人を置いてさっさと歩いていく。
残された2人がお互い顔を見合わせ、少しばかり考える。

「明日は新入隊員同士の交流戦ね。他の人たちのデュエルも見たけど、それなりに楽しそうなデュエリストが多かったから、楽しみね」

秋保が笑顔で言うと、鬼牙も頷く。

「俺は田中さんと戦いたいかなー」
「ああ、鬼牙君の入隊試験の時に一緒にタッグを組んで戦っていた人ね」
「一緒にタッグを組んで一緒に合格したけど、田中さんのデッキも凄く良く出来ていたからな」
「それは楽しみね。じゃ、私と一緒にデュエルの特訓でもする?」

秋保が尋ねると、鬼牙が頷く。

「ああ、よろしく頼む」
「じゃ、一緒に訓練室に行きましょうか」


「お疲れ様、桐谷兄ちゃん」

自室に戻ろうとしていた桐谷に、黒髪の女性が声をかける。
女性はにこにこと笑みを浮かべながら桐谷を見ている。
桐谷の方も自然に笑顔になりながら女性の方を見つめる。

更新日:2013-04-14 10:58:02

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