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青の章~終焉を告げる王~
「・・・メイ。」
メイは呟くように名前を教えてくれた。
「メイ・・か、よろしく。」
啓太はメイを立たせるために手を差し伸べたのだが、自分で立ち上がった。
「ありがとう。治療してくれて・・・ケイタ」
「どういたしまして・・・ところで、ここはどこ?」
「どこって・・・ここはヒルアの村の近くにある森よ。」
当然のように言うが、その地名に啓太はまったく心当たりがなかった。
「じゃ、近くの村まで案内してくれないかな?」
啓太の言葉にメイはにかむような顔をしながら目線をそらした。
啓太は無理かなと思いメイをあきらめた目で見つめた。
だが、怪我をしているのを思い出して聞いてみた。
「もしかして、その怪我に関係あるの?」
メイは黙ったままだが、その沈黙が答えとなった。
「・・・・大丈夫」
啓太は傷ついたメイの為に優しい言葉を囁いた。
「何を、根拠に・・」
「僕が君を護るから」
メイは驚いた顔をして、しばし啓太の真剣な顔を見つめた後、
小さくほほ笑み「ありがとう」と呟くように言った。
啓太はメイのほほ笑んだ顔に胸の高鳴りを感じ、顔が熱くなるのがわかった。
今、初めて将吾たちがこの場にいなくてよかったと心から思った。
メイは村までは案内できないが近くまでという条件を付きで、道案内をしてくれた。
その途中で色々なことを教えてもらった。
この世界は僕がいる世界とはまったく違う所で、簡単に言えば科学より魔術が発展した世界だそうだ。
最初はまったく信じてくれなかったが、携帯を見せただけで少しは信じてくれた。
その世界で最高権力を持つのが「魔導士」といわれる者たちだ。
彼らは、「魔導」と呼ばれる魔法を使い、モンスターを呼び出したり、地形を変えたりする事が出来るらしい。
(ファンタジーの話って本当にあったんだ・・・・)
「ケイタ、もうすぐ着くよ」
「あ、あぁ、ありが・・・」
「血塗られた斧にて敵を狩れ!『ブラッド・バーサーカー』!!」
誰かの声が聞こえたかと思うと、紅の凶戦士「ブラッド・バーサーカー」が、雄たけびをあげ、走り出しながら斧を振りかざしていた。
メイは呟くように名前を教えてくれた。
「メイ・・か、よろしく。」
啓太はメイを立たせるために手を差し伸べたのだが、自分で立ち上がった。
「ありがとう。治療してくれて・・・ケイタ」
「どういたしまして・・・ところで、ここはどこ?」
「どこって・・・ここはヒルアの村の近くにある森よ。」
当然のように言うが、その地名に啓太はまったく心当たりがなかった。
「じゃ、近くの村まで案内してくれないかな?」
啓太の言葉にメイはにかむような顔をしながら目線をそらした。
啓太は無理かなと思いメイをあきらめた目で見つめた。
だが、怪我をしているのを思い出して聞いてみた。
「もしかして、その怪我に関係あるの?」
メイは黙ったままだが、その沈黙が答えとなった。
「・・・・大丈夫」
啓太は傷ついたメイの為に優しい言葉を囁いた。
「何を、根拠に・・」
「僕が君を護るから」
メイは驚いた顔をして、しばし啓太の真剣な顔を見つめた後、
小さくほほ笑み「ありがとう」と呟くように言った。
啓太はメイのほほ笑んだ顔に胸の高鳴りを感じ、顔が熱くなるのがわかった。
今、初めて将吾たちがこの場にいなくてよかったと心から思った。
メイは村までは案内できないが近くまでという条件を付きで、道案内をしてくれた。
その途中で色々なことを教えてもらった。
この世界は僕がいる世界とはまったく違う所で、簡単に言えば科学より魔術が発展した世界だそうだ。
最初はまったく信じてくれなかったが、携帯を見せただけで少しは信じてくれた。
その世界で最高権力を持つのが「魔導士」といわれる者たちだ。
彼らは、「魔導」と呼ばれる魔法を使い、モンスターを呼び出したり、地形を変えたりする事が出来るらしい。
(ファンタジーの話って本当にあったんだ・・・・)
「ケイタ、もうすぐ着くよ」
「あ、あぁ、ありが・・・」
「血塗られた斧にて敵を狩れ!『ブラッド・バーサーカー』!!」
誰かの声が聞こえたかと思うと、紅の凶戦士「ブラッド・バーサーカー」が、雄たけびをあげ、走り出しながら斧を振りかざしていた。
更新日:2013-03-18 02:22:06