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恋の予感

学校以外の大半の時間をミノの家で過ごすテミンは、もちろん休日もミノと一緒。
しかし今日は大学で説明会があるからと、ミノは母と2人で朝早くに出掛けてしまった。

(早く帰ってこないかなー…)

一人で暇を持て余すテミンは、朝食を食べ終えると昨日買ってもらったお菓子とイチゴ牛乳を抱えてリビングのソファーの前に座る。
テレビをつけて見たい番組が決まったところで、がさごそとその場にお菓子を広げ始めた。


一方、ミノはキボムと一緒に説明を聞き、大学を出て帰る途中。
母は久々に休みがとれたキボムの母と食事をしてから帰るらしい。

駅でキボムと別れてから、一人で待つテミンが寂しがっていないだろうかと心配して足早に家に帰る。
玄関の鍵を開けて真っ直ぐ兄の部屋に行くと、机から顔を上げたテミンが嬉しそうに駆け寄ってきた。

「ヒョン!お帰りなさい!」

まるで主人の帰りを待っていた小犬のようで、ミノも「ただいま」と微笑む。

「何してた?退屈だっただろ?」

「テレビ見て、好きなの終わっちゃったから宿題」

「宿題?偉いじゃん。」

そう褒めると、テミンはえへへと照れ臭そうに笑った。

「ヒョン、そこで待ってて。あと1問で終わるから。そしたら遊んでくれる?」

「じゃあ、ご飯食べたらどこか行くか」

「うん!」

午後からどこに行こうかと考えながら、ミノは慣れた様子でテミンが寝ている兄のベットを整える。
脱ぎ捨てられたパジャマを回収し、バラバラに置かれた本やノートを揃えて簡単に整理整頓をした。

「終わった!」

すぐにそう言いノートを広げたままリビングへ向かうテミンに苦笑して、代わりにノートを閉じ、使っていた鉛筆と消しゴムも筆箱にしまう。

可愛い弟のためだ。
少し世話が焼けるくらいの方が、面倒の見がいがある。

そう思いながらパジャマを洗濯に出してリビングに行くと、見慣れない光景が目に飛び込んできた。

床に転がる牛乳の空パックと食べかけのお菓子。
粉にお湯を注ぐだけで簡単にできるココアを飲んだらしいが、こぼれた粉はそのまま。
テレビはつけっぱなしで、朝食のお皿もそのままテーブルに置いてある。

いつも綺麗に片付けられているので、さすがにこれにはミノも驚いた。


更新日:2013-04-13 10:36:05

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