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となりのクラスのアップルティーくん




side悠李




アップルティーくんがいなくなって2年がすぎた。


あたしは高3になっていた。





彼がいなくなってから時がたつのは、遅いようで早かった。

2年もたつのにまだ好きだなんて、重いし気持ち悪い。



でも時が流れても忘れることなんてできない。






"会いたい"なんて願っても、会うことのできない現実に
苦しくなってはあたしは空を仰いだ。




でも、今日は曇り空だ。








「…アップルティーくん……。」




無意識のうちにぽろっとこぼれた言葉。

届くはずもなく、そのまま彼方へと消える。










「……見つけた…。」




2年間ずっと聞きたかった声。
それが後ろで聞こえた。




その声が聞こえて振り返るあたしは以外と冷静だった。





「アップルティーくん…。」

更新日:2013-06-23 22:09:49

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