官能小説

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1日最年長体験

朝から、シヌは一人で、雑誌の撮影に行ってしまった。

今日は、残った四人で、今度のコンサートのための打ち合わせに、出掛けることになっていた。

「洗面所の電気、付けっぱなし!」

「ゴミ!捨ててないの、誰?」

「コップ、出しっぱなしだよ!」

「ぷっ!ジニョンヒョン、シヌヒョンみたいだよ。」

「!」


バロに言われて、気がついた。
こんな“お小言”。いつもは、シヌがしていることだ。
だって、シヌがいないんだから。
オレが言わなきゃって、思うじゃないか…。
オレが今は、一番年長なんだから。


シヌに、心配性だとか、口うるさいとか、散々言ってきたけど…。
年長なんだから、しっかりしなくちゃ!って、シヌが思って動いてくれてるおかげで、オレたちは、余計な心配をせず、生活していられる。
…そんなことに、今、気付いた。


「ジニョンヒョン、行くよ~!」

結局、いつもはシヌがしている宿舎を出る前の点検を、オレがしていて、出掛けるのがギリギリになってしまった。


「はぁ~…」

夜、宿舎に戻っても、シヌはまだ戻ってきていなかった。
夕飯を食べて、一人で作業部屋に籠った。
ヘッドフォンをして、曲作りを始めようと思ったけれど…。
どっと疲れが出て、目をつぶって机に突っ伏していると、バサッと後ろから、何かで包まれた。


「うわっ!!」

そこに、シヌが立っていた。

ヘッドフォンをしていて、シヌが入ってきたことに、全然気付かなかった。

「!あれ?起きてた?」

コーヒーをテーブルに置きながら、隣の椅子に座り込む。

「…いつ、帰ってきたの?」

「ついさっき。ジニョンが、またここに籠ってるって言うから、コーヒー淹れて覗いてみたら、寝てるみたいだったから、毛布を持ってきたんだよ。まぁ、寝てなかったみたいだけど?でも、あのままいたら、ジニョンは絶対寝てただろ?うたた寝すると、風邪ひくからダメだって言ってるのに。ここに籠る時は、毛布を持ってこないと…。」

穏やかだけど口うるさい、いつものシヌだ。
何だか、すごく懐かしい。

「…ごめん。」

「え?…いいよ。でも気をつけなよ?ここに籠る時は、毛布も持って…。」

お小言を言う、シヌの手を取った。

毎日、シヌがいるからこそ、当たり前に回ってるってことが、あまりに多くあり過ぎる。

それはつまり、オレたちが、シヌに甘え過ぎてたってことじゃないか?


「…ジニョナ?」

「…ごめんね。」

「いや、毛布のことは別にいいけど。え?…どうしたの?」

「ううん。」

うつむいたオレの手を、今度はシヌが取って、引っ張った。

「ぅわっ!」

必然的に、シヌの足の上に座る形になってしまった。
いつもなら、絶対すぐに降りてるとこだけど…。

目の前の、シヌの頭を抱き締めた。
同時に、ビクリと小さく、シヌの足が震えたのがわかった。

「え?どうしたの?ジニョン?」

「ごめん。」

「え?何?何かしたの?え?何、謝ってんの?どうしたんだよ?」

「ぷっ!」

ホント、シヌは心配性だ。

「え?なに?」

まだオタオタしてるシヌを、さらにギュッと抱き締めた。

「え?ホントに、どうかした?」


こんなに心配性で、動きは遅いし、口うるさいし…。
たまには、シヌのお小言を聞かない日もいいかな?なんて、昨日は思ってたはずなのに。

1日…いや、半日いないだけだったのに、今、すごく懐かしく思ったのは…。


すごく…。すごく、会いたかったから。


「おかえり。」

オレからシヌにキスしたのなんて、これが初めてかも。

そう思ったら、ものすごく恥ずかしくなって、シヌの上から飛び退こうと思ったのに…。

シヌが、オレの胸に顔を埋めて
「ただいま。」
なんて、言うから…。

何だか、シヌがすごく可愛くなって、退けなくなってしまった。
「うん。」
とだけ返事をして、そのあと、しばらく二人で黙りこくった。


いい加減重いだろうからと、シヌの足から降りようと身動ぎすると、シヌが急にオレの胸で、頭をグリグリしながら

「…会いたかった。」

なんて、言ってきた。

不覚にも、泣きたくなって、やっぱり
「…うん。」
としか、返事が出来ず、シヌに抱きついた。

本当は、
「オレもだよ。」
とか
「いつもありがとう。」
とか、伝えたかったのに…。

言えない言葉の代わりに、シヌの頭にキスをして、もう一度、シヌを強く抱き締めた。



FIN.

更新日:2013-02-20 13:40:26

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