- 77 / 104 ページ
蘇る
また朝が来た。
昨日休んだおかげか、気分は少し良くなった。
学校、行かなきゃ。
足音を立てないように玄関まで歩いて
靴を履いて外に出た。
流れる空気が冷たい。
いつの間に、もうすっかり秋だ。
急ぐ気は起きなくて
川沿いの道をのんびり歩いてた。
秋の空が壊れたあたしを見下ろしている。
陽が出ているはずなのに冷たい風の中。
こんな季節も、嫌いじゃないけど。
学校に着いて
校舎の時計を見たら9:05を示していた。
1時間目、始まってる。
『居るかな・・・・』
そんなことを思いながら
上を見上げた。
屋上、行こうかなって。
でも
「瀬川?」
その声を聞いて振り返った。
「あ、先生・・・・」
「大丈夫だったか?
昨日も休んでたし、一昨日も早退したって聞いたけど。」
「はい。その、すいませんでした。」
「いや、治ったならいいんだ。
今授業やってるから。行きな。」
「・・・・分かりました。」
あたしがそう言うと担任は少し微笑んで
またどこかへ行ってしまった。
授業の気分じゃない。
何気なく取り出した携帯を見ると
【 新着メール 1件 】
・・・・大智か。
昨日は、ほぼ一日中ベットの中だったから
携帯なんて見ていなかった。
「何・・・?これ・・・・・」
内容は
<女子達に何言われても信じるなよ。気にしないでいい。>
大智にしては素っ気のないメール。
それに、意味が分からない。
これから
何か言われるってこと?
そう思うと、急に寒気がした。
分からないけど
嫌な予感がしたんだ。
また朝が来た。
昨日休んだおかげか、気分は少し良くなった。
学校、行かなきゃ。
足音を立てないように玄関まで歩いて
靴を履いて外に出た。
流れる空気が冷たい。
いつの間に、もうすっかり秋だ。
急ぐ気は起きなくて
川沿いの道をのんびり歩いてた。
秋の空が壊れたあたしを見下ろしている。
陽が出ているはずなのに冷たい風の中。
こんな季節も、嫌いじゃないけど。
学校に着いて
校舎の時計を見たら9:05を示していた。
1時間目、始まってる。
『居るかな・・・・』
そんなことを思いながら
上を見上げた。
屋上、行こうかなって。
でも
「瀬川?」
その声を聞いて振り返った。
「あ、先生・・・・」
「大丈夫だったか?
昨日も休んでたし、一昨日も早退したって聞いたけど。」
「はい。その、すいませんでした。」
「いや、治ったならいいんだ。
今授業やってるから。行きな。」
「・・・・分かりました。」
あたしがそう言うと担任は少し微笑んで
またどこかへ行ってしまった。
授業の気分じゃない。
何気なく取り出した携帯を見ると
【 新着メール 1件 】
・・・・大智か。
昨日は、ほぼ一日中ベットの中だったから
携帯なんて見ていなかった。
「何・・・?これ・・・・・」
内容は
<女子達に何言われても信じるなよ。気にしないでいい。>
大智にしては素っ気のないメール。
それに、意味が分からない。
これから
何か言われるってこと?
そう思うと、急に寒気がした。
分からないけど
嫌な予感がしたんだ。
更新日:2013-05-02 20:13:42