• 作品を探す:

小説

携帯でもPCでも書ける!

  • 58 / 104 ページ

支配





「暑・・・・」



そういえば今朝のニュースで
最高気温35度超えとか言ってたような気がする。

信じらんない。
これじゃ人間生きてけないでしょ。



夏休みは昨日で終わり。
ということで、今日は始業式。


梅雨よりはマシだと思ったこともあったけど
やっぱり暑さには敵わない。

夏は嫌いだな。
春と秋だけでいいのに。


って、今日で一応9月でしょ?
なんでこんなに暑いの?
誰か教えて。



なんてひとりでぶつぶつ考えていたら。




「おはよ!」



後ろから懐かしい声がした。



「あ!ゆき!!」


「へへ♪」



やぁ、なんて可愛いんだ。

こんな暑い日にも癒してくれるなんて素晴らしいよあなた。



「あれ、ゆき方向違くない?」


「あぁうん。今日はこっちから来てみたの。」


「わざわざ遠回りしてまで?」


「・・・・彼氏に話があってね。」



言った後、白い肌を赤く染めるゆき。



「そっか!彼氏さんの家がこっち方面なのか!」


「うん」



・・・・で

そろそろ聞いてもいいのかな。
あたしまだゆきの彼氏が誰だか知らないんだけど。


いい、よね?
だってもう 結構仲良くなったし。
夏休みの花火大会も一緒に行ったし。



「朝奈ちゃん?」


「ゆき!あ、あのさ・・・・」


「ん?」


「まだ聞いちゃダメ?
 その・・・・彼氏くんの名前。」



一瞬




空気が凍りついたのを感じた。



ゆきの視線が冷めたのも分かった。







ほんの、一瞬。




「あー!いいよ、聞く?」


「えっ」


「・・・・え?」


「や、だってほら

 てっきりまた言えないって言われるのかと・・・・」


「あはは。違う違う!
 朝奈ちゃんとはさ、もう仲よくなれたし!」


「ほんと!?」


「うん!親友、でしょ?」



わあー

なにこの幸せ感!!

親友とかあたし過去に言われたことないかも!

・・・・嬉しい。



「それで?誰なの?!」




あの声色は今でもはっきりと覚えている。








ゆきは急に


声を低く、冷たくして言った。










「奥山くん」











不気味に微笑んだ。










更新日:2013-04-08 15:44:05