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小説

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「おはよう朝奈ちゃん」


「おはよー」


いつもと変わらない朝。
春のあたたかい日の光が差す教室。



「瀬川さん」


うしろで声がした。


「あ、奥山くん・・・・」


「大智」


「え?あぁ・・・・」


名字で呼ぶのに慣れちゃって、つい。
下の名前で呼んでって昨日言われたんだった。


「えと、大智。」


「おはよう。」


ふっと微笑む。
初めて見たときと変わらない笑顔。


「ちょっと朝奈ちゃん!」


「ん?どうしたの、ゆき」


「なんかいつの間にあの人と仲良くなってるじゃん!

 あ、あれからメールしてるの?」


「まぁ、ね」


はじめの一回以来、自分から送ったことはないけど。


「かっこいいじゃん!

 告白したら?」


「や、そんなんじゃないもん。」


ゆきはモテるからそんなこと言えるんだよ。
無理無理。
まず、好きじゃないし。


「・・・・あ」


ふと廊下に目を向けて

小さく声を上げたのは、あたし。



「ちょっと行ってくる。」


「え?な、朝奈ちゃん?」





立ち上がって、廊下に出た。



更新日:2013-03-10 18:19:09