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会話



もう、やばい。

腹減った。


実を言うと今日は朝もろくに食べてない。
空き時間に売店行こうと思っていたけど
女子に囲まれ身動きとれなくて今に至る。


「玲也くん?」


気づいたら目の前には走り終えた西城がいた。


「あ、わりーな。。」


今リレーの練習してんだった。
完全に忘れてた。


軽く1周走り終え、次の人にバトンを渡す。


「こら玲也!」


急に俺の名前を呼んだのはリーダーだった。


「いくら練習だからってこんな手ぇ抜かれちゃ困るよ!
一応、本番通りにやってるんだから!!」


「あぁ、悪い。」


こっちは無駄なエネルギー消費してる場合じゃないの。
朝昼ろくに食ってねぇの。
察してくれリーダー君。


もう帰りたい。
とりあえずコンビニでも行って何か買おう。
このままじゃ確実に死ぬわ。

なんて、下校プランを頭に浮かべていたら


「玲也先輩?」


後ろで声がした。



更新日:2013-02-10 18:11:57

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